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「闘わずに生きるなら、お前はもう死んでいる」 3年 櫻井風我

「闘わずに生きるなら、お前はもう死んでいる」
情報コミュニケーション学部3年 櫻井風我(日本大学藤沢高校)


今回部員ブログを担当させていただきます。
明治大学情報コミュニケーション学部3年の櫻井風我です。
3年生のトリを任されました。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。



「お前、本当に闘えるか?」

ーあの日の出来事は、
今でも鮮明に覚えているー

季節は6月、
関東リーグ第9節vs法政大
緊迫した闘いが続く後半0ー0の状況の中、ベンチメンバーだった私が監督に呼ばれた場面で、2度投げられた言葉。それが、
「お前、本当に闘えるか?」だった。

チームに追い風を吹かせたい私は、正直根拠や自信はなかったが監督の問いに対して、虚勢を張って強気でこたえた。
 「闘えます」と。
案の定結果は惨敗。何も出来なかった。不甲斐なさと腹立たしさで、自分への怒りが止まらなかった。

ー狂い出した歯車は、マイナス方向へと加速するー

気持ちを切り替えて一から積み上げる努力を心に誓い、奮起した翌週の練習中、
腰に今まで味わった事のない激痛が走った。
「椎間板ヘルニア」だった。
人生ではじめての大怪我をした。歩く事すら困難な身体になった。
皆の前では落ち込んでいることを悟られないよう、明るく振る舞った。
しかし、寮のベットでカーテンを閉め、独り落ち込み絶望した。

何故このタイミングで怪我?
そもそも自分の良さとはなんだ?
自分はもう一生試合に出場出来ないのか?
自分は他人からどう映っているのか?
そんなくだらない悲痛な叫びが心を喰い尽くした。

私が落ち込み下を向いている間にも時は進み、仲間は成長していく。

仲間の姿は眩しかった。

トレーニングルームの窓の先に見えた皆は、本気になってボールを追い駆け、時には厳しく言い合い互いを高め合っていた。懸命に自主練をしている仲間。怪我を治そう、強くなろうと取り組む仲間もいる。
トップチーム、セカンドチーム、リハビリ、立場など関係ない。みんな必死にもがき、切磋琢磨している姿は美しいとさえ感じた。

私がそんな仲間たちを日々眺めていたある日のことだった。
ふと、、
熱く湧き上がる感情を抱いた。
自分は何故下を向いている?
落ち込んでいる暇なんてないんじゃないか?
自分は何がしたい?
リスペクトする仲間と共に、本気でサッカーがしたいんだ!!
そんなシンプルで熱い念いが沸々と湧きあがり、自分のやるべき道に光がさした瞬間だった。

奮い立たせてくれた仲間に感謝。

「強くなってやる」

怪我をした自分を励ましてくれた友人のために。
快くこの大学に送り出してくれた家族のために。
自分自身のために。
そしてなにより明治のために。

今は4ヶ月間のリハビリを経てようやく復帰でき、
なによりも好きなサッカーができている。

怪我をしたからこそ気付けた念い。
それが、自分の根底にある「明治愛」だった。

あの日の悔しさや、あの日の怪我は、
決してマイナスではない。
自分を変えるチャンスだったのだ。

今日の取り組みが明日の自分を変える。
明日の自分が将来の夢を切り拓く。
自分の頑張りは、かつての自分のように暗闇の中にいる仲間に活力を与える。
だから今度は自分が仲間を救い、チームを救いたい。

苦手なストレッチや体幹だって継続している。
大好きなお菓子やアイスもいらない。
もうサッカー以外何もいらないんだ。

残された大学生活、
サッカーバカになろう。

紫紺の刀を磨き、チームに追い風を吹かせる準備を万端にして、今度は胸を張り自信をもってこたえよう。
『闘えます』と。

もう一度立ち上がるんだ。

闘え。俺は生きている。

殻を破れ。

起こせ、自分革命。



最後まで読んでいただきありがとうございます。以上で3年生の部員ブログは終了です。
これからも明治大学体育会サッカー部と、私の大好きな14人の同期、そして櫻井風我の応援よろしくお願いします!

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櫻井風我(3年=日本大学藤沢高校)
情報コミュニケーション学部 DF


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