「自助努力」1年 平塚仁
「自助努力」
政治経済学部経済学科 1年 平塚仁(岡山学芸館高校)
こんにちは。
今回部員ブログを担当させていただきます。
政治経済学部政治経済学科1年の平塚仁です。
まず初めに、明治大学をご支援して下さっているすべての皆様へ感謝申し上げます。
明治大学体育会サッカー部に入部してからの経験を通じて感じていることを素直に書きたいと思います。
昨年の4月
明治の練習会に参加し衝撃を受けた。
誰ひとり手を抜かず、この1日の練習に懸けている。熱量や、本気でぶつかり合い要求しあい競争する姿に圧倒されたのを覚えている。
今年の2月
明治という素晴らしい組織でプレーできることにワクワク感や希望を抱き、このチームですぐにでもTOPに絡み試合に出て活躍したいという思いがあった。自分への期待を膨らませ入部した。
しかし、今の自分はどうだろう。
はっきり言って絶望的な状況だ。
何をしに明治にきたのか。
「ここで競争して人としても選手としても成長したい。」
「日本一の明治で試合に出て活躍してプロになりたい。」
8ヶ月前に持っていた、心から溢れる純粋な気持ちや情熱は薄れてしまっていないだろうか。
入部当初自分が思い描いてた姿と現在の姿との間に、ギャップがありすぎる。
それはきっと、気が向かないとき、サボりたくなるとき、飽きるとき、落ち込んだとき、簡単に楽な方向に流されてしまっていたからだろう。
これくらいでいいかと妥協する。
情けなく恥ずかしいことだ。
自分は何度も失敗を繰り返し、その度にスタッフの方々や先輩方から指導していただく。
「良い話を聞いたな」「自分のためになったな」で終わっていないだろうか。
そうなっているから、同じ失敗を繰り返すのだと思う。
自分のことばかり考えて、人に嘘をついたり、自分の都合を優先することもあった。
そして、後になって自分のしてしまったことがどれだけチームに迷惑をかけ、自分のために声をかけてくれた人たちを裏切ってしまったかに気づく。
全員が矢印を合わせて切磋琢磨し高め合おうとしている中、なぜ自分はこんな行動をしてチームの和を乱してしまうのだろう。なぜ逆算して行動できないのだろう。
ここに本気で勝負してきている仲間からしたら、自分のような存在は邪魔だろう。一緒にプレーしたくないだろう。
自分に嘘をついて、人に嘘をついて、自分は嘘で塗り固められたどうしようもない人間だなと思った。
ここに来て、ピッチ内外問わず自分にどれだけ隙があり未熟だったかを痛感する。
その未熟さがサッカーにも影響していることに気づいた。
だからこそ、誰よりも自分自身に向き合って成長するために、自分に厳しく楽な方向に逃げないように意識的に自己改革をしていかなければいけないと思う。
先輩方には、尊敬するところがたくさんある。
日々の練習で「個」を磨き上げていく忍耐力。
「チーム」全体を見据える視野と洞察力。
明治の象徴であり、一流の人間性だと思う。
"敵は自分"
これは今自分が一番感じていることであり、自分に圧倒的に足りないものだと考えている。
自分の中には強い自分と弱い自分がいる。
妥協という敵が日々あらゆる時間に襲いかかってくる。
そんな中、弱い自分を打ち負かせる強い人間が明治の選手だ。
それはサッカーに限らない。
これくらいならいいかと妥協をしていないか。
より日々を充実させられないか。
自分との約束を継続してやり通せているか。
人に嘘をついていないか。
自分と素直に向き合ったとき、すべてが甘いと感じる。
「今から変わろう」と何度も自分に約束したが、一度も継続できていない。
頑張っているつもりでも周りからしたら頑張っていない。
頑張り方を間違えている。
瞬間だけ反省して、また緩くなっていく。
そのときの気持ちを忘れずに自分に言い聞かせて継続していかないといけない。
もう一度初心に立ち返り、自分の夢を掴みにきた覚悟を思い出す必要がある。
平塚仁という人間がどのような人になり、どう生きていくのか。どのようなサッカー選手になりたいのか。何のために明治に来たのか。ゴールまでの目標を具体的にして、妥協せずに自分の道を貫けるようにならなければいけない。
このまま時間が過ぎていくと、きっとプロにもなれず、就職活動をしても真面目に取り組めないだろう。そんな自分が想像できてしまう。何もかもが中途半端で後悔が残る人生には、したくない。
誰よりも自分に厳しく、周りに流されず、1日1日を大切にして残りの3年間に懸けたいと思います。
部員ブログを書くにあたって、自分の考えや気持ちを整理する機会を与えていただきありがとうございました。
次回の1年生の部員ブログ担当者は別府慧です。
柏レイソルユースではキャプテンを務めており、学年をまとめるリーダーシップがあります。そんな彼の素晴らしい部員ブログに期待しましょう。