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鳴潮2.0リナシータ・ラグーナとカルテジアの真相考察

注意事項

このページでは鳴潮2.0リナシータ編の重大なネタバレを含みます。
また今後の展開予想も含まれるためご注意ください。
(リーク情報は含まれません、全て作中情報による考察です)

準備はよろしいですか?



リナシータ編に残る謎について

リナシータ編をプレイした人は疑問に思ったはずです。
・歳主インペラトルの正体は?
・なぜインペラトルを奉じている教団がカルネヴァーレを妨害するのか?
・黒潮とはいったい?
・カルテジアは結局なんなの?
これらの疑問を順番に考えていきたいと思います。

歳主インペラトルの正体

この疑問に回答するには「誰にとってのインペラトルか」が重要になってきます。
なぜなら作中ではインペラトルは2つの存在を指す言葉として使用されていると考えられるからです。

隠海教団にとってのインペラトル

教団にとってのインペラトルは翼を持った馬で表されます。
この馬の像はラグーナ各地にあり、下半身は魚の体となっています。

現ラグーナ城のインペラトル像
ディサレー海嶺のインペラトル像、下半身が魚になっている

隠海教団の(陰湿な)教義や、ナポリ2世やフェンリコ主座への掲示、ランタンデバイスを授けて黒潮を打ち払った事例などは、全てこの馬の形をしたインペラトルがもたらしたものです。

普通に鳴潮をプレイしているとこの「馬魚のインペラトル」しか目にすることはありませんが、実はもうひとり「インペラトル」とされている存在があります。
しかしそれを紐解くにはラグーナの歴史を知る必要があります。

ラグーナの歴史

ラグーナの歴史について、普通にゲームプレイしていると聞けるのは、隠海教団が語った内容だけです。
世界の難民が悲鳴から逃れるために海に出たところ、歳主インペラトルと邂逅し、起源信号灯を発見してラグーナを建国した、というものになっています。

しかしゲーム内の隠し書籍「僭越者の写し」にはラグーナの真の歴史が描かれています。

散逸したページを集めると読める

内容をまとめると以下になります。
・フィサリアの祖先が方舟計画により海に避難した
・「天外の音」に導かれリナシータの海域へ移動
・「灯台」を頼りにラグーナに到達

本編では敵役であったフィサリアファミリーが、実はラグーナの建国者でした。この頃には教団もなく、インペラトルの逸話もありません。

方舟計画はブラックショア設立時の漂泊者の話にも出てくる内容であり、フィサリアファミリーは高度な科学技術も所持していたことが分かります。

それらの技術を利用して、フィサリアファミリーはラグーナに王政をしき、統治者として君臨しはじめました。

ラグーナの信仰はフィサリア王家がはじめたもの

そしてフィサリア王家はラグーナを統治する中で深海信仰を用いることを思いつき、海の中に存在する巨霊■■■■■■を信仰対象として利用していきます。

この深海信仰により、ラグーナは団結し、フィサリアによる支配も盤石となったのでした。しかし、ある時を境に信仰が変異しはじめます。

信仰の変異

フィサリア王家が気づいた時には信仰の内容は様変わりしていました。

ハッキングされる信仰

信仰対象に歪みが生じることで、フィサリア王家の教団支配は揺らいでいきます。
ではこの■■■■■■とはなんだったのでしょうか?

圧倒的伏字

このままだと意味が分からないと思うので黒塗り部分を私なりに埋めます。

「方舟の先住民と私たちの上層部のみが、インペラトル■■の姿であることを知っている。教団の布教で、何も知らない大衆はインペラトルへの信仰を次第に盛り上げていった。一方、インペラトルが魚の形をした神の姿だという誤解が広まり始めた。奇妙なことに、そのような話を聞いた人々は、本当に夢の中で巨魚の姿をしたインペラトルに遭遇したという。

僭越者の写し

この信仰の歪みは時代を経ると共に大きくなっていきます。

乗っ取られた信仰

そしてついにはフィサリアは支配者ではなくなり、隠海教団がラグーナを支配するようになるのです。

「偽インペラトル」

後から現れて、ラグーナの信仰を乗っ取った「偽インペラトル」の特徴は下記とされています。

・魚の姿をしている
・魚影だったりする
・陰湿である
・歴史を書き換えている

魚影に囲まれる信号塔

また、フィサリア王家は最終的にこの「偽インペラトル」に精神汚染されてしまいます。その時の様子がこちらです。

いあ!いあ!くとぅるふ!

「アンセム(聖歌)」というワードで分かると思います。
ラグーナの信仰を乗っ取った「偽インペラトル」こそ、隠海教団が信仰している「馬魚のインペラトル」です。

犯人

また、教団の信仰するインペラトルが偽物であり、テティスシステムに登録されている形と全く異なるというのは、NPCのヒントトークによって明かされています。

モンテリ入口にいて話しかけると色々教えてくれる
この人もブラックショアの人じゃない?

本当の「歳主インペラトル」

ということはつまり、この馬魚が現れる前に「インペラトル」とされていた「巨霊」が存在することになります。
その特徴は以下となります。

・深海信仰の対象である(海の生き物である)
・巨霊である
・魚の姿ではない(←ここ重要)

そのような存在は果たしてリナシータ編に登場していたでしょうか?
実は登場しています。

夜空を泳ぐ星の鯨

そう、クジラです。
クジラらしき存在は他の場面でも確認できます。

廃棄された教会のステンドグラスにあった、角のある鯨

ユニコーンの鯨は「イッカク」と呼ばれ、現実にも存在する生き物です。
鯨は哺乳類であるので魚の姿ではないという条件に一致します。
そしてこの「イッカク」らしき骨がペニテント山頂にもあります。

ペニテントの吹き溜まり、山頂

つまりこちらのクジラこそが、馬魚に乗っ取られる前に信仰を集めていた「本当の歳主インペラトル」である可能性が高いです。
(もう骨になってますが…)

偽インペラトルの正体

教団がカルネヴァーレを妨害する理由

教団がカルネヴァーレを妨害する理由はもう明らかでしょう。

カルネヴァーレは歳主インペラトルを起源とするお祭りですが、この歳主インペラトルとは「巨鯨のインペラトル」であり、「馬魚の偽インペラトル」ではありません。

自分起源じゃないお祭りは妨害しよう!
陰湿ですね
ではこの「馬魚の偽インペラトル」とはいったい何者なのでしょうか?

後ろ脚がヒレ

馬魚インペラトルの正体

馬魚インペラトルの正体を示す根拠として最も相応しいのは下記の肖像と思われます。

よく見ると脚がヒレにも見える

どうでしょう?正体は分かりましたでしょうか?
分からない?ではこちらの画像と比較してみてください。

無妄者

分かりましたか?え?まだ分からない?
では該当部分を拡大してみましょう。

あっ…

なんか見覚えのある飾りがついてる!
そうです。
この馬魚の正体は、リナシータにおける最大の敵、鳴式レビヤタンです。

教団の信仰するインペラトル=鳴式レビヤタン
だからこそ、教団とフィサリアファミリーは手を組んでいたわけです。

フィサリアファミリー

フィサリアファミリーの前史は上述しましたが、現代ではフィサリアは権力を失い、鳴式レビヤタンを信奉するテロリスト一族のような状態にあります。
またフィサリア一族は呪われていることが示唆されており、亡くなったフィサリアの末裔の魂は深海送りにされるようです。
これらもまた鳴式レビヤタンの呪いと言えるでしょう。

いあ!いあ!れびやたん!

ちなみに大人気NPCキャラクターのローズマリーちゃんもフィサリアの末裔です。

実装はよ

今後のストーリーで大きく活躍することが予想されますね。

「黒潮」とレビヤタン

黒潮の真相

「黒潮は歳主の引き裂かれた肉体から流れ出た神血である」
というのが主座フェンリコの説明です。

しかし彼の言う歳主とは馬魚インペラトル鳴式レビヤタンです。
よって、鳴式レビヤタンの肉体から流れ出た血液によって引き起こされた現象が、黒潮であると考えられます。

鳴式の血液であれば、残像潮を起こしても何も不思議ではありませんね。

また大量出血していることから、鳴式レビヤタンも重傷を負っており、おそらく肉体が馬の部分魚の部分で分断された状態にあるのでしょう。

ここで教団の予言の最後の肖像を見たいと思います。

聖女の予言 最終章

この肖像に描かれているのは「鳴式レビヤタン」です。
何故なら馬の肉体と魚の肉体が融合した姿が描かれているからです。
(本当の歳主インペラトルはおそらくイッカク鯨の姿であり、馬でも魚でもない)

よって、教団の本当の目的は
「分かたれたレビヤタンの肉体を再び馬魚として融合させ、完全なる鳴式として復活させる」
であると考えられます。

最初の黒潮

最初の黒潮は隠海教団が出来る前、旧ラグーナ王政時代に起こりました。

原因はフィサリアがレビヤタンによって精神汚染され、インペラトルに弓引いたことで最終的にインペラトルvsレビヤタンにまで発展し、レビヤタンが重傷を負ったためと考えられます。

フィサリアはまた歳主制御装置であるソーンクラウンの開発にも着手していたようです。

ソーンクラウンタワー

フィサリア一族は「方舟時代」の技術を継承しているので、非常に技術レベルが高かったと思われます。

古き神の冒涜

ソーンクラウンは現在では嘆きのドレイクに使用されているようです。
教団に継承されているのかもしれません。

ゲヘナちゃん

ちなみにこの最初の黒潮の原因となった内戦ですが、ゲーム内の武器素材を入手できるステージの記載では「ラグーナで過去に悲鳴があった」ことが示唆されており、これが歳主vs鳴式の戦いであった根拠のひとつとなっています。

インペラトル(左)とレビヤタン(右)

この時に起こった黒潮の影響を緩和するため、インペラトルはローレライに力を与えて、黒潮を雲海として浄化するように指示を出します。

部下なので色味が上司(鯨のインペラトル)と一緒

また、歳主インペラトル(鯨)は分離の力を持つとされています。

フィービーがくれた本

その分離の力により、レビヤタンを上半身と下半身で「分離」したのではないでしょうか。
そして上半身(馬ボディ)は高天の座へ。

高天の座

下半身(魚ボディ)はラグーナの北にある絶海の孤島へ。
或いは深海や冥界へ。

あれかな

それぞれ封印し、その後力尽きて、巨鯨のインペラトルは骨になったのではないでしょうか。

このインペラトルの真下に愚者の劇団がある、胸アツ

隠海教団のはじまり

ここで困ったのがフィサリアです。
フィサリアは精神汚染によりレビヤタンに与して戦っていましたが、レビヤタンが高天の座に封印されてしまったので、「フィサリアの罪」と罵られるように。

聖事考より

フィサリアの子孫が呪われて深海送りの刑に遭っているのもこの罪をレビヤタンに問われているからかもしれませんね。

また、旧ラグーナ城(現ノクターンガーデン)も黒潮で完全崩壊し、フィサリア王政時代もそのまま終焉を迎えます。

実は旧ラグーナ城

またレビヤタンにしても、インペラトルを倒せはしたものの自分は封印され身動きが取れない状態です。
そこでレビヤタンは策謀を働かせ、ナポリ2世に白羽の矢を立てます。

騙されるナポリ2世

ナポリ2世とは隠海教団の初代主座です。
馬魚インペラトル(鳴式レビヤタン)に啓示を受けたナポリ2世が隠海教団を立ち上げたことで、ラグーナの古来の信仰がアップデートされ、今の馬魚信仰に変わりました。
(ちなみに半身の白い馬とあるので、やはりレビヤタンは上半身だけの状態で封印されているようですね)

そして、知ってか知らずか、レビヤタンの復活の手助けをしているのが今の隠海教団なのだと考えられます。

ランタンデバイス

ナポリ2世やフェンリコ主座は共鳴能力者ではありません。
そこで奇跡を起こすために授けられたのが「ランタンデバイス」です。

ランタンデバイス

しかし、これを授けたのはインペラトルではなく、歳主を騙った鳴式レビヤタンであると考えられるため、このデバイスの機能は怪しいです。
黒潮が鳴式の血液による現象なのであれば、部下の残像たちが鳴式の指示を聞くのは至極当然であり、奇跡による現象ではない可能性があります。

また、この光によって民衆を洗脳したり、フェンリコ主座がレビヤタンの指示を聞くためのツールとして活用している可能性もあります。
今後出てくる際は(悪い意味で)活躍しそうですね。

カルテジアの正体について

ここまで読んでいただいたなら疑問に思ったかと思います。
「あれ?カルテジアって結局、インペラトルとレビヤタンのどっちの共鳴者なの?」
と。

こんな顔して酒乱

私の予想ではカルテジアは「鳴式レビヤタンの共鳴者」であると思います。
何故なら歳主インペラトル(クジラ)は、カルテジア誕生時にはすでにお亡くなりになっているからです。

またレビヤタンにとっては鳴式共鳴者を誕生させるメリットがあります。
レビヤタンは現在「上半身と下半身が分かれて封印されている」という散々な状態と思われるので、外部に自身の共鳴者を誕生させ、その封印を破壊しようと考えることは不思議ではありません。

聖女の予言はレビヤタン復活計画だった

しかしながら、カルテジアは心情的には「歳主共感者」です。
カルネヴァーレを愛する彼女は陰湿な鳴式レビヤタン陰湿なフェンリコ主座と気が合わない可能性が高く、それが故に裏切って出奔しているのではないかと考えられます。

さいごに

チュナとレコードが全然ないので暇つぶしに考察をはじめたところ、非常にクオリティが高くて面白かったので調査しまくった結果このような解釈を得ることになりました。
当たってるか大外ししているかは分かりませんが次のアップデートが楽しみですね。
鳴潮最高!


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