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カルテジア計画と最後の波について

注意事項

このページでは鳴潮2.0リナシータ編の重大なネタバレを含みます。
また今後の展開予想も含まれるためご注意ください。
(リーク情報は含まれません、全て作中情報による考察です)

準備はよろしいですね?

はじめに

本記事は前回に上げたリナシータ考察記事の続きです。

当記事では上記考察を一部修正しつつ、カルテジア計画の内容と鳴式レビヤタンの目的をより深堀りして考察する内容となります。
また上記に関連のあるフローヴァの予言についても考察をしています。

修正事項

前考察では「本当の歳主インペラトル」として下記三つの姿を例に挙げました。

星の鯨
聖女の予言に登場する角のある青いやつ
ペニテント山頂の骨

しかしながらストーリーを復習し、リナシータ中を再調査したところ、これらは全て異なる存在を示したものであることが分かりました。
また、過去にリナシータで発生した宗教戦争について、前考察では「インペラトルvsレビヤタン」という風に考察していました。

左をインペラトル、右をレビヤタンと考えていたが…

…が、再調査した結果、この画像にはインペラトルもレビヤタンもいない可能性が高くなってしまいました。(詳細は後述します)
誤解を生んでしまった可能性が高いのでここにお詫び申し上げます。

本当にすまない

カルテジア計画について

というわけで本題に入っていきたいと思います。
前回考察はストーリーをクリアした興奮のまま書いてしまったのですが、その後ストーリーの復習をしていたところ、重大な情報が抜けたまま考察をしていることに気づきました。
それが第2章1幕のヴィトゥルムダンサーのシーンです。

1.ヴィトゥルムダンサーの謎

漂泊者とザンニーが食事中に観劇をしていたところ、ヴィトゥルムダンサーが急に暴走します。

フローヴァの仕込み

そしてこの「モンテリの最初のヴィトゥルムダンサー」から、意味深な情報が漂泊者に流れ込みます。

「服従」
「統合」「進化」
「全て」は「一つ」に…
御者よ、我は長らく汝の光臨を待ち望んでいる…我が名は「インペラトル」
「我」の助けとなり、迷いし者を…俗世へと戻すのだ

Command. Unify. Ascend. Converge.
Thou hast at come last.
I am the Inperator. Aid me, O Arbiter,
that we may return the Lost unto the earthly realm.
指示、統一、上昇、収束。
汝、ついに来たか。私はインペラトール。
我を助けよ、裁定者よ、失われし者を地上界に戻すために。

ついでに英語版

このような超絶意味深なシーンがなぜ忘却の彼方に行ってしまったかですが、このシーンはムービー扱いで結構なスピードで流れていく上に、リナシータ入りしたばかりで何も分かってない時期なので「急に襲われてびっくりしてたらなんか流れてて気づいたら終わってた」ためかと思われます。

後述するフローヴァの予言についても戦闘中に垂れ流されるナレーションなのでほとんど聞き取れないので、kuro(鳴潮を作ってる会社)が狙ってやっている可能性があります。

わざとですね?

2.魚と馬

というわけで順番に見ていきたいと思います。

「服従」

まず注目したいのは「魚」と「馬」です。
青い魚と白い馬の組み合わせといえば聖女の予言です。

魚と馬

馬が同じ個体であることは一目瞭然ですが、青い方は同じでしょうか?
細部を比較しましたが決定的な共通点がありました。それがひげの先の飾りです。

ひげの先っちょが銛(漁の道具)になっている

また青と水色のコントラストも一緒なので、この青い方も同一個体であると考えられます。ではこの青いのは「魚」でしょうか?

どう見てもナマズです

サカナ感が凄いですね…凄い画力です。
前回考察で申し上げた通り、本当のインペラトルは「海の生物だが魚の姿ではない」のでこの青い存在は「本当のインペラトルではない」となります。これが修正事項で挙げた最初の点になります。

よって過去にリナシータで起こった宗教戦争は「インペラトルvsレビヤタン」ではなかったことになります。

では彼らの正体は何なのか…それについて考察しだすと長くなるので、今はとりあえず「インペラトルを僭称してる謎の獣」くらいにご認識ください。

3.Cartesian coordinate system

一見ただの宗教画に見えるこちらの一枚絵ですが、もうひとつ重要な情報を示唆しています。それがこの部分です。

角が直角に交差して十字(クロス)になっている

私は英語に疎いので、単純に名前の意味が知りたくてGoogleに「カルテジア」と放り込んだのですが、以下の回答でした。

カルテジアン・コーディネート・システム

カルテジア=直交座標系。直交座標系とは二つの直線が交わるポイントのことを指すようです。つまりクロス(十字)ですね。

先に掲載した画像と合わせると、カルテジアとは「角を持った二つの獣を交わらせる座標」という意味の名前だったことになります。そして、その後に続くワードが下記となります。

「統合」「進化」

馬と魚がカルテジアに吸い込まれているように見えます。カルテジアを中心として2つの角の獣が交わり、統合され、そして進化する…。

実はリナシータ各地にこのような「統合」を示唆するモチーフは数多く存在します。

4.三位一体仮説

リナシータには実は三位一体を表現したものが散りばめられています。

6枚羽の中央に座す3つのシンボル
ラストブレスショアの3つのシンボル
三位一体の侍祭像
囚われし者
2枚の羽を持つ天使が3体揃うと…

3つの存在が1つに「統合」され「進化」する。これがカルテジア計画の内容ではないかと推測できるのです。そしておそらくそれはもう「完成」してしまっています。

5.六枚の翼の正体

我が名は「インペラトル」

統合の後、意味深なカットを経て表示されるのがこの特徴的な六枚羽です。そしてこのシーンには馬も魚も存在しません。しかし何者かが漂泊者に呼びかけます。

御者よ、我は長らく汝の光臨を待ち望んでいる…我が名は「インペラトル」
「我」の助けとなり、迷いし者を…俗世へと戻すのだ

謎の声

ではこの声の主は一体誰なのでしょうか?
またこの六枚の翼は何を意味するのでしょうか?
声の主は本当にインペラトルなのでしょうか?

六枚の翼が象徴的に示すのは熾天使です。しかし鳴潮においては特別な意味があると考えるべきでしょう。では鳴潮において翼のある存在とは何か?

2枚の翼を持つ無冠者

そう無冠者です。彼は体内に大量の人類の周波数を含むとされ別格扱いされています。そして、このような形の残像はまだいます。

4枚の翼を持つ無妄者

無妄者は今州の鳴式が生み出した残像です。無冠者の周波数を土台とし、より戦場の周波数を取り込んだ存在です。

翼の数をその残像のとするならば、六枚の翼は無妄者の更なる上位と考えられます。それは鳴式以外には考えられません。しかし疑問は残ります。レビヤタンはこの画像のどこにいるのでしょうか?

鳴式レビヤタンが映っているはずだが姿が見えない

6.我の身には枷がかけられている

カルネヴァーレで漂泊者が月桂冠を得たのち、???との交信が成功しましたが、その際の声は上述のヴィトゥルムダンサーの啓示の際のと同じものでした。
そのはこのように言っています。

御者…御者よ、汝の呼び声がようやく我の元に…
ああ、この日を待ちわびていた。
我の身には枷がかけられている。
雲を抜けた星々の彼方。そこに空からそびえ立つ塔がある。
それこそ我が世界を見守る地。
迷いし者は人の世で仮初の時を生きている…。
祭りのどこか、彼女は今も…。

なんで話してる人が???扱いなんですかねえ…

では、先ほどの六枚の翼の画像で枷がかけられているのは誰でしょうか?

鎖の繋がれた先
あっ…

そう、枷がかけられているのはカルテジア本人です。
しかしカルテジアの魂らしき存在はカルネヴァーレに参加しています。魂らしきと言うのは、彼女の実体を観測できるのは漂泊者だけで、他の人々にはカルテジアの姿が見えない様子だったからです。

おかげで浮気がバレずに済んだ

ではカルテジアの身体の中に何かがいて、本人の魂が出歩いている内に勝手に喋っているのでしょうか?

カルテジアに吸収される2体の獣

それはおそらく馬と魚が関連していそうです。
彼らはインペラトルを僭称する獣ですが、それらがカルテジアの体内で統合され、鳴式レビヤタン(偽神インペラトル)へと進化した状態にあると考えられます。

7.偽神インペラトル

本当か?適当言ってるんじゃないのか?
と思われそうですが、馬と魚とカルテジアが融合した姿はゲーム内で見ることが出来ます。それが廃棄された教会にあった「聖女の予言」です。

鳴式レビヤタン

神のシーンなのに、なぜかカルテジアが中心に大きく描かれています。しかしそれもそのはず、直交座標としてカルテジアを中心に2体の獣が結合した姿こそが鳴式レビヤタンであり、偽神インペラトルであるので、この姿こそが正しいのです。

こんな顔してラスボス

8.なぜカルテジアなのか

ではなぜ彼らはカルテジアを中心として統合される必要があったのでしょうか?やはりユニコーンなので乙女好きなのでしょうか?

綺麗なお姉さんは好きですか?

これは推測となってしまいますが、私は本当の歳主インペラトルの能力は融和であると考えています。インペラトルの能力が分離であると解説しているのは教団の本であり真実でない可能性が高いです。諸々の描写を考慮すると、多民族を融和させリナシータというひとつの国家を成立させたインペラトルは融和合体の能力を持つ可能性が高そうです。

本当のインペラトルの力は「融和」である

つまりこういうことです。カルテジア真の歳主インペラトルの共鳴者だった。鳴式レビヤタンその力を利用し、かつ本当のインペラトルの力を取り込むことで自らがインペラトルとなるべく、聖女の力を取り込むためのカルテジア計画を練り上げた。隠海教団はそのための策謀だった。

今汐が歳主角から力を継承する際のぼやきを覚えているでしょうか?

ぼやき

おそらく歳主共鳴者が生まれてくるタイミングがあり、それを知っているとある程度予定(または陰謀)が立てられるのだと思います。残星組織もそうですが毎度タイミングが良すぎますからね。

二次共鳴はある程度予定されている

しかし歳主の権限の委譲は御者の許可が必要です。そのためカルテジアの共鳴能力が完全に発揮されず、レビヤタンの状態は不完全である可能性はありそうです。根拠としてはカルテジアの月桂冠が挙げられます。

カルテジアの冠は白と青だけで構成されている
しかし本来の予言では「黄金の冠」をつけている

カルテジアの本当の能力が「黄金の植物」である可能性はゲーム内で示唆されています。

落書きから伸びる黄金の植物

よってカルテジアの共鳴能力は現状完全ではない可能性があります。

また、今回のカルネヴァーレはフェンリコ主座が許可することで始まりましたが、PVで彼は漂泊者を招く意思を見せているため、カルテジアへの二次共鳴を成立させレビヤタンを完成に導くために漂泊者を利用しようとしている可能性はありそうです。

9.レビヤタンの現在の状態

ヴィトゥルムダンサーの啓示の際の台詞を覚えているでしょうか。

御者よ、我は長らく汝の光臨を待ち望んでいる…我が名は「インペラトル」
「我」の助けとなり、迷いし者を…俗世へと戻すのだ

byレビヤタン

これはどういうことでしょうか?これは推測ですが、聖女はすでにレビヤタンと化しています。しかし統合時にそれに気づいた聖女が、レビヤタンを制止するために自らの肉体ごと枷をかけたのではないでしょうか。

もし迷いし者(カルテジアの肉体)が俗世へと戻れば、それは鳴式レビヤタン(偽神インペラトル)の降誕となりラグーナに大きな被害が出ることが予想されます。そのため聖女は自らの人生を投げうって、自身に枷を嵌め、自分ごと鳴式を封印しているのではないでしょうか。
(祭りの時に長居出来ないと言っていたのも封印に支障が出るため)

聖女は自らを犠牲にした

そしてその状況はレビヤタンにとって不本意であるため、漂泊者に交信して聖女を解放するように仕向けている可能性があります。

10.フローヴァの予言

フローヴァの予言は前半と後半で対象が違うのではないかと考えています。今回は前半についてのみ考察したいと思います。カルネヴァーレ中のナレーションは先の展開を示唆する内容ではないかという考察です。以下に前半を記します。ですが長いので大事な部分だけ太字にしておきます。

~焔燃ゆる宮殿~
果てしない暗闇が王国を覆い尽くし
残虐な魔物が街を襲う。
そして、聖女が魔王にさらわれ、市民は混乱に陥った。
そんな時!2人の勇者が現れ、勇敢にも大臣の依頼を引き受けた。
魔物を討伐し、聖女を奪還することを誓って!
勇者たちは最初の関門を突破し、街の魔物を一層した!
次の目的地は、魔王の城。(教団が映る)
この先で二人を待ち受けているのは、一体何なのか。
彼らを止められる壁など存在しなかった!
(中略)
勇者は毅然と魔王との戦いの覚悟を示す!
そして、姿を現した魔王は牙を突き出した!
最後の戦いが、今始まる!

~凱旋の武勇伝~
魔王は魔物の軍団を召喚し、勇者と死闘を繰り広げる。
しかし、勝負の行方は…
剣戟を繰り返し、勇気を振り絞って魔王に立ち向かった勇者は勝利を掴んだ!
そして、彼らは聖女を迎える…
かくして物語はハッピーエンドを迎えた
でも、現実は物語のように完璧ではない
舞台を飛び出せば、そこには脚色や美談だけでない残酷な真実が待っている
これが本当のエピローグ
聖女はすでに闇に落ちていた。
異端の神の力を手にした彼女は、民を欲望に満ちた深淵に叩き落した。
そして、全てを知った者は終止符を打とうとする。
さあ共にクライマックスを迎えるとしよう。

戦闘中に読める文量ではない

これまでの考察と照らし合わせるといかがでしょうか?フローヴァの予言の内容はまさにレビヤタンの存在を示唆しているように見えます。もし漂泊者が聖女フルールドリスを救出し、俗世に連れ帰るとどうなるでしょうか?また聖女が完全に歳主の力を得たらどうなるでしょうか?

悲鳴よ

11.最後の波

レビヤタン降誕後の様子は実は隠海聖典や各種フレーバーテキストに記されています。

隠海聖典
最後の潮
深淵の神

そしてまた「神の代弁者PV」ですが、最後のシーンの背景にご注目下さい。

背景を見ると…
あっ…(大波)

そしてヴィトゥルムダンサーの啓示のうち、これまで深堀りしなかった一枚を挙げたいと思います。

「全て」を「一つ」に…

これはおそらくラグーナ市民でしょう。彼らを捕えるのはヘイロー(天使の光輪)であり羽が舞っている様子が伺えます。このショッキングな一枚絵を見るに、レビヤタン(偽神インペラトル)は降誕後に「リナシータを一つにする」べく「最後の波」を起こし全てを海に沈めようとすると考えられます。

12.タイトル画面の秘密

リナシータ編にアップデート以降、タイトル画面が変わりました。

この穴はなんでしょうか?これはディサレー海嶺にもあり、拡大して凝視した結果同じもののようです(周りの雲が見えづらくなってるだけ)

ディサレー海嶺の穴

これは私の予想では鳴式の穴です。青い部分に注目して下さい。魚(フィサリア一族の霊)の他にヒレの生えた青い渦巻が見えると思います。この形状と配置は例のアレに一致します。

もう毎日見てるこれ

カルテジアの背後にある魚体の渦、そして中央の黒い穴、これと位置関係が一致するようになっている(ように見えます)。またカルテジアの後ろの穴からは黒い何かが流れ出しているように見えます。

壺から水が出る三位一体像

もしかしたら鳴式レビヤタンの本当の正体は黒い水なのかもしれませんね。

残された謎

前回の考察の誤りを修正すべく調査していたらこのような文量になってしまいました。しかし調査すればするほど謎が増えていくので困りました。今回の考察で触れることの出来なかった謎は多いです。

・馬と魚は結局なんなのか
・なぜ鳴式はインペラトルにこだわるのか
・本当のインペラトルはどこに行ったのか
・起源信号塔はどうなったのか
・モンテリファミリーの謎
・フローヴァの予言の後半について

調査するほど謎が増えていくので「どんだけ作りこんでるんだ」と逆に恐ろしくなりました。

これとか
これとか

「なんとなくこうじゃないかな」というのはあるのでまた虚無期間があれば投稿するかもしれません。今週はロココが実装で忙しいですからね。馬と魚については情報が結構集まっているので近々仮説を挙げるかもしれません。

副キャプテン!厳選完了しました!押忍!

またあくまで私個人の考察(予想)ですので、大外ししていたり、今後のアップデートの追加情報によって解釈が変わるケースもあるかと思います。そのあたりはご了承下さい。

ここまで長文お付き合いいただきありがとうございました。

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