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鳴潮リナシータver2.1ストーリー解説
はじめに
この記事は鳴潮リナシータ編ver2.1シナリオ
「危地任務 無音で落ちる葉々」
「イベント任務 老人と魚と海」
をざっくり解説する記事です。
当記事がオモテのストーリー解説になっています。
(考察目線のウラのストーリー解説は別の機会になります)
ストーリーがよく分からなかった方は当記事をを見ていただくとより理解が深まるかと思います。
また、ネタバレが含まれるのでクリア後の閲覧をオススメします。
ストーリー解説①無音で落ちる葉々
ストーリー概要
こちらのストーリーを一言で表すと
「隠海教団による漂泊者とフィービーの暗殺未遂事件」
です。
この任務は教団がとあるアイテムをアヴェラルド金庫に収蔵してほしいという依頼から始まりました。そのアイテムというのが赤い箱です。
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ですがこの箱の正体は爆弾でした。
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つまり教団は以下の目的で箱の収蔵を依頼したことが分かります。
1.フィービーと漂泊者の暗殺
2.アヴェラルド金庫の破壊
フィービーが共鳴能力で箱を浄化したことで爆発せずに済みましたが、そういった幸運が無ければ漂泊者一行は雲海に沈んでいた可能性があったわけです。
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もしアヴェラルド金庫を破壊するだけなら漂泊者をこの任務に誘う必要はありません。しかし招待はカルロッタからだけではなく教団からも来ていました。そのためあわよくば漂泊者を爆殺、失敗してもアヴェラルド金庫を破壊した犯人として糾弾するという意図があったことが分かります。
また担当者がサボタージュすることで急にフィービーが箱の護送を任されたという形ですが、そんな偶然があるわけないので、教団はフィービーも同様に始末しようとしていたことが伺えます。
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暗殺事件はフィービーの浄化の能力によって未遂となりました。アヴェラルド金庫地下の秘密エリアの情報が明らかになったのはただの偶然です。ではアヴェラルド金庫地下の秘密エリアとはいったいなんだったのでしょうか。
アヴェラルド金庫地下・秘密エリア
これはストーリーでも直接言及があったように監獄です。
アヴェラルド金庫は隠海教団の方針に反する人達の収容所でした。教団に反する人達はここに収容されると一生出ることが出来なかったのです。
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しかしモンテリファミリーは心情的には反教団であるため、囚人たちはアヴェラルド金庫内部で自由に研究や創作活動を行うことが出来ました。ただもしそれらのことが露見すると教団と敵対してしまうため、この監獄は金庫の極秘事項として秘匿されていました。
そのため回りくどい伝説やゼノコロッサスによる警護など厳重な防衛体制が築かれていたわけです。
また、この監獄エリアの入り口は本来はアヴェラルド金庫側にはなかったと思われます。
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ではどこに本来の入り口があったのかというと、例の木がある島です。
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囚人はアヴェラルド金庫の塔ではなくこちらの島に連行され、ここから地下に入って雲海内部にある「アヴェラルド金庫地下・未知エリア(監獄)」に収容されていました。地図で見ると位置関係からも明らかです。
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そのため例の木が、監獄に収監される囚人が見た「最後の地上の景色」であったというわけです。
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しかしこの監獄はおそらく10~20年前を境に使用されなくなったと考えられます。何故ならこの島のメモ書きに廃棄済みとあるからです。
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ではなぜ監獄の使用が停止されたのか?
それは愚者の船制度が開始されたからです。
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教団アンチは巡礼船に乗せてドレイクに焼かせるという方針に変更になったので、金庫地下の監獄は不要となり廃棄されたのでした。この方針を推し進めたのは主座フェンリコであるため、彼が主座に就任した20年前を目途に監獄が使用されなくなったと考えられます。
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しかし監獄に収容された囚人達に恩赦が下ったわけではありません。彼らは退所することも出来ず、長い年月の中で全員が寿命を迎えて亡くなってしまいます。
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救いがない話ですが、フィービーが彼らの意思を汲み取って成仏させたことで、一応決着というのが今回の危地任務「無音で落ちる葉々」の内容です。つまりこの無音で落ちる葉々とは、黙殺されたまま亡くなるしかなかった囚人たちのことを指しているわけです。
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そして全てを知る教団側の人物としてフィービーの戦いがこれから始まるという、vs教団の序章とも言うべき話でした。
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ストーリー解説②老人と魚と海
ストーリー概要
ストーリー的にはこちらの方が分かりづらかったと思います。
釣りに夢中になってたらいきなりアハブ爺さんが鯨に特攻してスターバックやクイークェグ達を道連れにして海の藻屑になったようにしか見えないと思いますが、実はそれで合ってます。
問題は何故アハブ爺さんは鯨に特攻せざるをえなかったのかです。これについてはストーリー中で語られないので、自力で爺さんのメモを全て探し出して読むしかありません。
アチーブメントもあるのでぜひ探し出して読んでみましょう。
アハブの意図
というわけでここではざっと解説します。
まずキャプテンアハブはリナシータ出身の人ではありませんでした。彼はソラリス中を船で駆け巡り釣りや捕鯨をするという漁船の船長だったのです。
そんなある時、ピークォッド号とキャプテンアハブは回遊の鯨と出会います。彼らは回遊の鯨を狩猟せんと挑みますが、鯨の起こした渦潮に巻き込まれてピークォッド号は破壊されてしまいます。
ここで乗員たちは全て亡くなってしまった…とされています。
・キャプテンアハブ(アハブ爺さん)
・スターバック
・クイークェグ
ですがアハブも、スターバックやクイークェグも、リジョリ群島に漂着しています。これはつまりイベントのラストで回遊の鯨に救われた漂泊者一行と同じ状況です。つまりアハブ達は死んではおらず回遊の鯨に助けられたというわけです。
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しかしキャプテンアハブの信念は「人類が海を征服する」べきもので「海の祝福が人類を生かす」というものではありません。そのため彼にとっては鯨に生かされた状態は死んでいるも同然というわけです。
よってその不本意な状態から抜け出すために回遊の鯨に再び挑み今度こそ海の藻屑となるという熱い想いをアハブ爺さんは抱いていました。
漂泊者が来訪、そしてキャプテンブラントが今回の船出をサポートしてくれたことで、アハブの念願は叶い、彼らは自分たちの魂に従って海の藻屑となることが出来ました。
つまりこれらのストーリーは信仰ではなく信念に従うことが尊いということが言いたいのだと思われます。この主張はインペラトル(本物)の主張と全く同じであるので、彼の部下である回遊の鯨にとっても不本意ではなかったと考えられます。
鯨からフィービーに向けた言葉も同じことが言われています。
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他人から受け取る時も、信念と希望を抱いたまま」
ストーリー解説まとめ
以上が2.1のストーリー解説となります。
内容としてはどちらも「フィービー編のプロローグ」としか言いようがない内容だったかと思われます。
今後隠海教団と対決することは明らかですが、教団側のフィービーがどのように心変わりしていくのかが語られなければ、頭の堅い侍祭さんのまま状況に振り回されるだけのキャラになってしまいます。
しかし2.1ストーリーで彼女の精神性や指針が丁寧に語られたので、今後教団と対決する際には彼女の信念が目覚めて、ラグーナの状況を好転させるきっかけとなっていきそうですね。今後の活躍が楽しみです。