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眠れぬ夜に、視覚的に"くる"ホラーマンガ
暑さや湿気で寝苦しい夜が続き、徐々に夏の訪れを感じる今日この頃。
夏と言えば、海やお祭り、花火...。
そして、もちろんホラーも夏の風物詩として欠かせない。
ホラーといえば、事故物件に住み続ける芸人・松原タニシさんの実話である「事故物件 怖い間取り」が実写映画化され8月に公開されるそう。
原作である「事故物件怪談 恐い間取り」のコミカライズ版であるホラーマンガ「ゼロから始める事故物件生活」は、直接的に怖い描写はないものの"見えない怖さ"が描かれていて思わず背筋がゾッとする。
"ホラーマンガ"と言っても色んな種類があるが、大きく分けて
・実は人間が一番怖い、サイコパス系
・血などが多い、グロテスク系
・夜中に見たら終わる、心霊、都市伝説、怨霊系
この3つに分けられると個人的に思っている。
その中でも「心霊、都市伝説、怨霊系」で、最恐に怖いと感じる作品を紹介したい。
恐之本 | 高港基資先生
「心霊、都市伝説、怨霊系」のホラーマンガは、画力によって怖さが左右されると思う。そう言われて思い浮かべるのは、口が裂けていたり、目が白目だったり、なんとなく昔から幽霊像として既に世の中に出ているビジュアルを想像する方が多いのではないだろうか。
だが、高港基資先生が描くそれらは、私たちの予想を遥かに上まわるほどに怖い。こんなに不気味かつ恐ろしい表現ってあったのか...と思わず呆気にとられてしまうほどに怖いのだ。
怖すぎて先に進みたくないのに読み進めてしまう秀逸な展開と、一度見たら脳裏から離れない恐ろしい描写は、ホラー好きの方ならハマると思うので、ぜひトライしてみてほしい。
ゴーストハント | いなだ詩穂先生
なんだ少女マンガか...と侮ることなかれ。
渋谷サイキック・リサーチと呼ばれる心霊現象調査事務所に寄せられた怪事件に女子高生の麻衣と個性豊かな霊能者たちが挑む物語。
作中には心霊現象調査用のカメラを設置したり、サーモグラフィで観測したりと科学的に霊障を解き明かすシーンがあり、大人でも興味深く読めるのではないだろうか。
そして、本作の怖さは"懐かしさを覚える恐怖"にある。
例えば、旧校舎で発生する心霊現象。またある時は、校内で流行っている「ヲリキリさま」という占いが原因で発生した怪事件...。
中高生の時に、まことしやかに囁かれた怖い噂話を思い出すようなホラーが詰まっているのだ。
私が一番怖かったのは「鮮血の迷宮」というお話。吸血鬼伝説で有名なヴラド・ツェペシュ公がモチーフになっているお話で、私はトラウマになりすぎて夢に見ました。
不安の種+ | 中山昌亮先生
この作品の怖さは終始漂う"気持ち悪さ"にあると思う。
例えば、幽霊の描写はシンプルなのだがサイズ感がおかしかったり、ありえない方向に傾いていたり。これはある意味、ホラーマンガとして最大の褒め言葉と思うのだが、長時間読んでいると何だかおかしくなってしまいそうな、そんな不気味さを感じる作品だ。
一度読んだら、とにかく脳裏から離れないので夜中に布団の中で読むのだけは絶対にやめた方が良いと思うホラーマンガだ。
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現在、6月3日(水)0:04。
何だかゾクゾクしてきたところで、懐かしの「ぬ〜べ〜」を思い出して寝ることにしましょう。
「宇宙天地 與我力量 降伏群魔 迎来曙光!!!」
おやすみなさい。