名馬の肖像を詠む(仮) 第一弾
記念すべき第一弾はオレハマッテルゼ
です!!!
(これ何という方は前回の記事を是非お読みください)
オレハマッテルゼ
2000.1.16生 牡 栗毛
父:サンデーサイレンス 母:カーリーエンジェル
通算成績:38戦9勝
主な勝鞍:
2006年 高松宮記念(GⅠ)
2006年 京王杯スプリングカップ(GⅡ)
父は言わずと知れた名種牡馬、
サンデーサイレンス。
母は名牝ダイナカールの二番仔、
カーリーエンジェル。エアグルーブの半姉。
馬主様は珍名馬をつけることで有名な
小田切有一氏※1です。
名馬の肖像までの道程
そのスタートは決して順風満帆とは言えません。2003年の5月に3歳未勝利でデビューをしてから4戦目で未勝利から脱出、翌年すぐに2勝目を挙げるとコツコツと条件クラスで走ります。4歳時には10戦3勝、5歳でOP戦(キャピタルS)を初勝利した時には22戦という数を走り続けていました。
キャピタルSを勝利し、明けて6歳の初戦となる京都金杯(GⅢ)は9着でしたが次走の東京新聞杯(GⅢ)で2着、そして阪急杯(GⅢ)で3着と重賞を続けて好走します。
そして"オレハマッテルゼ"の気性等を顧みた柴田善臣騎手の進言のもと、初めてとなる1200mの電撃戦へ向かいます。ここでは前目に着けた"オレハマッテルゼ"が直線半ばで抜け出すと、そのまま譲らずに1着で高松宮記念をゴールしました。
長い旅路のなかで、待ちに待ったG1にやっと手が届いた瞬間でした。
ある一頭の競走馬
少し脱線しますが、オレハマッテルゼ"の詩を詠むうえで個人的に欠かせない1頭の競走馬を紹介します。全姉※2”エガオヲミセテ”です。彼女は良血統であるカーリーエンジェルの初仔であったことや可愛らしい名前から多くのファンがいました。その期待通り、重賞を2勝するなど活躍もしました。
しかし2000年2月、休養させるための放牧先で火災事故に遭い亡くなってしまいます。”オレハマッテルゼ”が生まれて一か月の出来事でした。
“願うのは”
生みの親(血統)、育ての親(馬主様、厩舎)が一緒だからこそ、僕は”エガオヲミセテ”と重ねて詩を詠んでみました。”エガオヲミセテ”という名前には、彼女の走りを期待しているファンに「私の走りで笑顔になって、その笑顔を私に見せて」という願いが込められているそうです。
これらのことから詩の中にある「君」は競馬ファン、もっといえばこの2頭のファンを指しているのではないかと解釈をしました。
オレハマッテルゼは、自分がコツコツと走り続ける姿を見せることで、彼が活躍し多くのファンを喜ばせることで「過ぎ去りし日の笑顔を、祝福する言葉と一緒に蘇らせたい。」
こんな願いを抱いていたのではないのでしょうか。
「願うのは」
報われることなど
数えるほどしかなくて
それでもコツコツと
走り続けるしかなくて
俺の願いはたった一つ
もっともっと君を
喜ばせることができたなら
その時には笑顔をおくれよ
よくぞここまでと
祝福する言葉とともに
まとめ
オレハマッテルゼのその後についてもし気になったら調べてみてください。
拙い部分もありますし、まだまだ競馬の勉強をしていきたいなと書いていて思いました。
「君」という部分の解釈は色々あるとは思います。
今回の記事に対してご意見や感想があればぜひ!お聞かせください。
また、この記事を通して更に競走馬や名馬の肖像に興味を持っていただけたら幸いです。
※1 他にノアノハコブネ、オマワリサン、モチなどの競走馬を所有。
※2 父と母が同じ。競馬の世界では母親が同じで父親が違う場合のみ半姉や半弟という言い方をします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?