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俺ァ意地でもス○薬局にマイバッグは持っていかねえぞ

皆さんは普段、ドラッグストアって行かれますか?

私はス○薬局のアプリ会員で、ポイントもザクザク貯めているヘビーユーザーです。
毎度毎度、買いすぎてしまうのが悩み。

行くと物欲が「掻き立てられる」と言うより、「発現する」
元々欲しいと思っていたのならまだしも、全くノーマークの品をお迎えして店を出ることもしばしば。

これでは良くない、諭吉も栄一も留まらないと思い、タイトルの通り決意した訳です。
マイバッグを持っていなければ、両手に持ちきれない物を買うのを躊躇する。
レジ袋に3円払うくらいならと、次回マイバッグを持参した時にと持ち越そうとする。
そして、次もマイバッグを持って行かなければ、無駄遣いする確率が格段に下がるはずです。

浮いたお金で焼肉に行こう!

そんなことを考えていた、ある日の仕事終わり。

「帰りにトイレットペーパーを買ってきてください」

母からのLINEです。
トイレットペーパーと言えばドラッグストア、ドラッグストアと言えばス○薬局。

仕事用のトートバッグは、持ち物をすべて入れてもキャパシティに余裕があります。
これを店内に持ち込むことは禁忌。
ここはトイレットペーパーというそのまま持ち帰れる品物の特性に頼り、財布・スマホ・キーケースに装備を絞って戦地へ赴きます。

入り口のちょうど対角、つまり一番奥がトイレットペーパーコーナーです。
私はなるべく自分の興味の無い道(膝サポーターとか)を選んでス○薬局の奥地へと向かいました。

「まだ店にいますか? ふりかけもお願いします」

母からのLINEです。
いいでしょう、ふりかけ程度でしたらトイレットペーパーと共に素手で車まで運びましょう。
私はトイレットペーパーコーナーの手前で急転回し、ふりかけコーナーの前で返信しました。

「の○たまでいいですか?」

「結構です。あと、レンチンご飯もお願いします」

追加注文です。
いいでしょう、幸い私の手荷物は全てポケットに収まります。左手にトイレットペーパーをぶら下げて、右手でレンチンご飯5個パックを抱えてその上にの○たまを載せれば、車まで運べるでしょう。
レジで「絶対チンしての○たまかけて食べるやん」と思われるでしょうが、いいでしょう。

「あと、お父さんがプリン食べたいって。私は要らないけど」


私はカゴを持ってきての○たまとレンチンご飯を入れました。「私は要らないけど」と言われても、父の分だけ買うのも気が引けます。全員分の好きそうなものをそれぞれカゴへ入れました。

……。

左手にトイレットペーパーぶら下げて、右手にの○たまとレンチンご飯とプリン×4。

運搬が限界じゃ!!

いいえ、違います。
運搬云々よりも「こいつ袋ケチってるな」の見た目が完成していることが、私にとっては既に敗北なのでした。
細かすぎて伝わらないモノマネ、或いは今年の地味ハロウィンにエントリーしたいところ。

ああ、レジ並んでる……。
「袋持ってくるので置いといてください」を申し出るのも気が引ける……。

私は小さい3円の袋を1枚、カゴの中へ入れました。
敗北を認めざるを得ません。

淡々と、何も考えていない風を装って会計を済ませて、袋詰め台で3円袋を広げました。
最初に入れるのは当然、レンチンご飯5パック。

あら、底面が袋の大きさにシンデレラフィット。

袋とご飯のパックの隙間にの○たまを忍ばせて、プリン4つをご飯の上に並べてみると、なんと高さもぴったり。
袋を持ち上げると上の方が自然と絞られるので、プリンたちも安定しています。
ちょっと「んふ」と言いたくなって、慌ててクールな表情を取り戻しました。


次は絶対レジ袋も買わないし、マイバッグも持ち込まないんだから。
覚えておきなさい。

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