FM13 出席簿5 統計機能
出席簿の電子化の最大の目的は統計の自動化です。
欠席日数や出停日数、各授業の出席状況を瞬時に把握することで、長欠の生徒への対応などが非常に楽になります。
欠課時数のカウントの作成を紹介します。
欠席数のカウントもほぼ同様です。
1.テーブルにフィールドを追加
「出席状況」のテーブルにフィールド「授業ID数」を作成します。
フィールドタイプを「集計」にし、「カウント」で「授業ID」を選択します。
検索用のグローバルフィールド「g年度」「g学年」「g組」「g番号」「g授業ID」「gテキスト」「g日付開始」「g日付終了」を作ります。
2.欠課時数カウント用テーブルオカレンス
まずは欠課時数をカウントするためのテーブルオカレンスの作成を行います。
主となるテーブルは「出席状況」です。
「学籍」「年度別組番号」「授業一覧」を以下のようにつなぎ合わせます。
3.レイアウト作成(ヘッダー)
レイアウト「欠課時数」を作成します。主となるテーブルオカレンスは「欠課時数_出席状況」です。
まずはヘッダー部分を作成します。
グローバルフィールドの「g学年」「g組」「g番号」「g日付開始」「g日付終了」「g授業ID」「gテキスト」を設置します。
テーブルオカレンス「欠課時数_g学番」の「氏名」を設置し、選択した生徒の氏名が表示されるようにします。
「g授業ID」はドロップダウンリストで選択したクラスの授業を表示します。やり方は授業登録のときと同じです。
「gテキスト」にはチェックボックスで出席状況の選択肢を表示しておきます。
4.検索スクリプト作成
検索スクリプトを作成します。
検索は指定された期間、授業ID、学番、そしてチェックボックスで選ばれた出席状況です。
出席状況が複数選択されることを想定してスクリプトを作成します。
検索回数を設定:gテキストの改行回数+1
(チェックボックスでの選択は改行されて入力されるため)
検索モードに切り替え
授業ID、学番、期間で検索
検索の絞り込み
1つ目にチェックされたgテキストの出席状況を検索条件に設定
2つ目にチェックされたgテキストの出席状況を検索条件に設定
……
検索回数分繰り返す
検索実行
レコードのソートを行う
この検索スクリプトは空欄検索が可能です。
例えば、「学年」「組」「授業」「期間」「出席状況」を指定して検索すれば、指定した期間・授業・出席状況をクラス単位で検索できます。
「学年」「組」「番号」「期間」「出席状況」で検索すれば、指定した期間・個人のすべての授業の出席状況を検索することが可能です。
5.レイアウト作成(小計パート)
ボディで右クリックをし、「パート設定」を開きます。
「ボディ」を削除し、「作成」をクリックします。
「小計 ソート対象」を選択し、「授業ID」を指定します。
小計パートに「学年」「組」「番号」「氏名」「授業名」「授業数カウント」を設置します。
学年・組・授業・期間を指定して検索すると次のようになります。
個人ベースの検索なら次のようになります。
6.レイアウト作成(詳細表示)
欠課の合計数だけでなく、日付や校時まで表示できるレイアウト「欠課時数詳細」を作成します。
先程作成したレイアウト「欠課時数カウント」を複製し、「パート設定」で「ボディ」を作成します。
「ボディ」に日付、校時、出席状況のフィールドを設置します。
このような画面が出来上がります。
「一覧」と「詳細」を行き来できるボタンを作成して完成です。
ほぼ同じ作りで欠席数のカウントも作成できます。
次回はデータの取り出しを行います。