FM9 出席簿1 テーブルの構成

FileMakerによる校務支援システムの新しいステージに進みます。
すべての教員が使用するシステムの構築です。
まずはじめに出席簿の電子化を行います。
電子出席簿は私がFileMakerを勉強するきっかけとなったものです。
事務作業を大幅に改善するものであると確信しています

出席簿を電子化することで、週次・月次統計が不要になります。
授業ごとの出欠も記録することで単位認定に必要な出席がなされているかの計算も簡単になります。

出席簿に関わる手間を大幅に削減し、正確なデータを迅速に提供できるようになります。

できれば、FileMakerServerを建てることが望ましいです。
同時アクセス数を増やすことができるだけでなく、WebDirectを使うことでスマホからの入力もできるようになります。

1.出席簿の概要

出席簿の入力はFileMakerを用いて行います。
簡易な統計もFileMakerで行います。
1週間や1ヶ月単位での一覧表はFileMakerから出力したデータを用いてEXCELで作成します。

出席簿のために必要なデータは次の3つです。

必要なデータ     ⇒ テーブル名
1日の出席状況    ⇒ 終日の状況
各校時に行われた授業 ⇒ 実施授業
各授業への出席状況  ⇒ 出席状況

出席簿入力の流れは次のように想定します。
1.朝のうちに担任が「終日の状況」を入力する。
2.各授業で授業担当者が「実施授業」「出席状況」を入力する。
3.放課後に担任が全体のチェックを行い、出席簿を完成させる。

「終日の状況」に合わせて「出席状況」がある程度自動で入力されるようにします。
ほとんどのものはドロップダウンリストで入力することにします。これにより表記の揺れを防ぎ、統計をしやすくします。

2.それぞれのテーブルの構成

終日の状況の構成です。

日付
学番
終日の状況 :出席・病欠・遅刻など
欠席理由など:病欠の詳細など
日付学番  :日付&学番を計算。一覧表用
出席簿表示用:病欠(体調不良)などと表示する。一覧表用
出席簿表示用の中身
If ( 欠席理由など <> "" ; 終日の状況 & "(" & 欠席理由など & ")" ; 終日の状況 )


実施授業の構成は「日付」「時限」「授業ID」です。

出席状況の構成は「日付」「時限」「授業ID」「学番」「出席状況」「日付時限学番」です。
最後の「日付時限学番」は一覧表用のものです。

3.終日の状況の備考

終日の状況の「欠席理由など」をドロップダウンリストから選べるように準備しておきます。
たとえば、「終日の状況」で「病欠」と入力したとすると、「欠席理由など」の選択肢として「発熱」「頭痛」「風邪」「腹痛」などが表示されるようにします。

そのために終日の状況の備考というテーブルを用意します。
フィールドは「終日の状況」「備考」です。
内容は次のように入力しておきます。

終日の状況 備考
病欠 発熱
病欠 頭痛
病欠 風邪
病欠 腹痛
病欠 吐気
病欠 発疹
病欠 インフル症状
病欠 体調不良
病欠 通院
病欠 その他(手打ち)
事故欠 家事都合
事故欠 自己都合
事故欠 その他(手打ち)
公欠 (手打ち)
出停 インフル
出停 感染性胃腸炎
出停 その他(手打ち)
忌引 祖父死去
忌引 祖母死去
……………


テーブルの構成は以上です。
次回からは入力フォームを作成していきます。

<FM8 成績ファイル作成4 回収とインポート
     FM10 出席簿2 終日の状況をつける>

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mei
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