FM12 出席簿4 1日分完成
今回で1日分の出席簿の最後です。
1.朝のうちに担任が「終日の状況」を入力する。
2.各授業で授業担当者が「実施授業」「出席状況」を入力する。
3.放課後に担任が全体のチェックを行い、出席簿を完成させる。
抜けや誤った入力を担任が修正し、1日分の出席簿を完成させます。
1.1日分のレイアウト強化
FM10 出席簿2 終日の状況をつけるで作成したレイアウト、1日分の出席簿の強化を行います。
その日入力された実施授業とその出席状況がわかるようにします。
まずはテーブルオカレンスを増やします。
次に、出席簿一日分のレイアウトにポータルを設置します。
ポータルとは、関連する複数のレコードを表示する機能です。
設置すると設定画面が表示されます。
「レコードを表示」で「一日分_実施授業」を選択します。
「ポータルレコードのフィルタ」の指定をクリックし、「計算式の指定」を開きます。
これにより、関連するレコードのうち表示するレコードの絞り込みをおこないます。
ここでは、年度、学年、組と時限を指定します。
時限のみ手打ちで1,2,3,……と変更します。
「OK」ボタンをおしてポータル設定を終了します。
するとポータルにフィールドを追加のダイアログが表示されます。
ここで、「使用できるフィールド」に「一日分_実施授業_授業一覧」を選択し、「含まれているフィールド」に「出席簿用授業名」を指定します。
出席状況も同じ要領で設定します。
フィルターで時限のみ絞ります。
条件付き書式で「出席」以外に色がつくようにしたら、次のような表示になります。
実施授業や出席状況が空欄のところは、授業の登録がされていないところです。
授業の登録がされていないところや、間違った入力がされているところをこの画面内で修正できるようにします。
2.授業の登録・削除
授業を追加で登録するためのテーブルオカレンスを追加します。
FM11 出席簿3 授業登録で使った開始画面と同じ要領でドロップダウンリストを作成し、「左の授業をつける」作成します。
「左の授業をつける」ボタンに仕込むスクリプトは授業登録の際に作ったものを利用します。
一日分から授業登録
スクリプト実行[指定:一覧から;「授業登録」;引数; ]
レイアウト切り替え[「出席簿一日分」(一日分_年度別組番号);アニメーション:なし]
これだけです。
間違って登録されている授業の削除は、授業名をクリックしたらできるようにします。
授業を削除するかの確認ダイアログを表示
レイアウト切り替え 単独_出席簿_出席状況
日付、時限、授業IDで検索し削除
レイアウト切り替え 単独_出席簿_実施授業
日付、時限、授業IDで検索し削除
授業名のフィールドを右クリックし、ボタンの設定を行います。
これで授業名をクリックすると授業の削除が行えます。
以上で出席簿の入力部分は完成です。
入力のミスを防ぐための機構の追加や、保健室に行っていた生徒の情報の表示、公欠が申請されている生徒にフラグが立つなどの補助機能を後々紹介していこうと思います。
次回は出席簿の入力データから統計の作成を行います。