公開鍵暗号の仕組みと数学的背景
公開鍵暗号の代表のひとつであるRSA暗号の仕組みを見ていく。
まずは暗号化の手順を見ていき,次に数学的な仕組みを解説します。
RSA暗号の手順RSA暗号では、公開用の鍵として2つの整数の組$${\left(N,E\right)}$$を作り、秘密鍵として2つの整数の組$${\left(N,D\right)}$$を用意する。
以下、$${N,E,D}$$の作り方を説明する。
まず、$${N}$$は大きな2つの素数の積である。
この素数を$${p}$$と$${q}$$とする。