キリマンジャロ登山③登山編~1日目-3日目、難所なし
2024年-2025年の年末年始に、アフリカ大陸最高峰・キリマンジャロ登山(5895m)をしてきました。その時の記録です。
マチャメルート5泊6日です。
Moshiの街からマチャメゲートへ
キリマンジャロ登山の起点となる街、Moshiにて9時頃Matataのオフィスに行き、少しだけ荷物チェックされた後(ほとんどされません、①に書いた通り原則持参しましょう)、途中ランチボックスを取りに行ったり、装備品をレンタルしたり(①参照)、ガイドをピックアップしたりしながら、登山口のマチャメゲートまでは車で40分くらいでした。
私たちは水を持っていなかったので、お願いしてスーパーに寄ってもらいました。臨機応変。
1日目:マチャメゲート(1808m)→マチャメキャンプ(3017m)
標高については諸説あるので参考程度に。私はヤマレコを参照しています。
さて初日は熱帯雨林歩き。今日は時間的にはそこそこ掛かるはずですが、出発は12時でした。ゲートでガイドが手続きに時間がかかっていたようです。色々書かされるので、誰か代表者が参加者全員のパスポート情報を持っているとちょっとだけ早いかも。ちなみに他の参加者も似たようなもので待たされているのであまり心配はいりません。ランチボックスを渡されますが、食べきれない分は自分のカバンに入れろと言われ、汚れるのが嫌なので頑張ってほぼ完食しました。ちなみにタンザニアはビニールの持ち込みが禁止されているため、ビニールで包むという技は使えません。ジップロックはOKです。罰金とられるとか情報がありましたが、チェックされたりはしなかったので普通に持ち込んで捨てさえしなければ大丈夫だと思います。
5時間程森の中を歩き、この日は終了。午後はちょっと雨に降られました。すぐ止みましたが。折り畳み傘で十分対応できる程度でした。
到着後、イブニングミールと言われポップコーンを出されます。でも割とすぐに夕食も出されます。
マチャメゲートの男性トイレについて
私(女性)は見ていませんが、男性トイレにはコ〇ドームがたくさん置いてあったとか。どういうことなんでしょうか。
2日目:マチャメキャンプ(3017m)→シラゲーブキャンプ(3835m)
高山病予防にと飲んだダイヤモックスの利用作用で2時間おきに目が覚め、また空気の薄さもありあまり眠れず。朝食はこれから毎日出てくるポリッジ(イギリス風おかゆ)とトースト、パンケーキ、フライドエッグでした。ポリッジは口に合わず(梅粥っぽい?)、私はこの日以降食べていません。大体マズいという感想しか聞いていません。8時頃出発し、昼過ぎにはシラケーブキャンプに到着。昨日に続きイージーハイクです。今日も最後に少し雨に降られました。
登山中の生理現象について
ちなみに登山中の生理現象について。私はとっても元々トイレが近く、さらにダイヤモックスの影響もあり登山中は頻繁に脇に逸れてトイレに行っていました。先人達のティッシュがそこかしこに捨ててあります。日本人からすると信じられないのですが、ティッシュは持って帰らず捨てろとガイドに言われました。プラスチックじゃないからいいんだそうです。持って帰るつもりでジップロックを持って脇に逸れようとしたら注意されました。早く正しい環境保全意識がこの国に根付くのを望みます…まぁ本来はその辺でするのもあまり良くありませんが。ちなみにトイレはバイオトイレ等は整備されておらず、穴掘って周りを囲っているだけだそうです。いっぱいになったら埋めてまた穴を掘るだけらしいので、このままだとキリマンジャロ登山が危うくなるかもしれません。そして当然のことながらキャンプ場にあるトイレは汚いですので、登山に慣れていない方にはきついかも。
シラケーブキャンプに到着後は昼食です。すごいボリューム。16時にまたイブニングミールと称してポップコーン。シラケーブキャンプには、その名の通り洞窟があります。昔はここで寝泊まりしてたとか。その辺を散策後、夕食。メシマズ&既に満腹につき、私以外の2名の箸(スプーン)は進まず。私は栄養補給と思ってむりやり食べました。その後就寝。
3日目:シラケーブキャンプ(3835m)→ラバタワーキャンプ(4631m)→バランコキャンプ(3964m)
昨晩も3時間おきに目が覚め、万全とは言えませんが多少高度順応もしてきたと見え、割と元気です。同行者のお子さん(14)の体調が悪く(この時点では高山病なのか疲れなのか不明でしたが、のちに食あたりと判明)、出発を1時間程遅らせることに。今日は結構時間がかかる行程ですが、ガイドに焦りは見られません。とりあえずお子さんにはダイヤモックスとバファリンを飲ませ(あぁ見当違い)、8時頃出発。この日は標高約4600mのラバタワーキャンプを経由するルートです。未知の標高です。4000mを超えたあたりから寒さが増し、フリース・レインウェアを着込みます。雨も降ってきました。だんだん植物が見られなくなり、岩の世界に入ります。ラバタワーを経由しないルートもありましたが、私たちは経由しました。でも経由しなくて良かったと思います。
4600mという未知の領域。空気の薄さをしっかり感じました。やや頭痛を感じたのでここでバファリン投入。登るときにはなるべく使いたくありませんが、今日はこの後標高を下げていくのでとりあえずこれ以上高山病が酷くなることはないと踏んで応急処置。ここからの下りは結構急だったし長くて疲れました。高山病予防でハイドレーションシステムの水(約2L)全て飲み切りました。
登山中の水分摂取について
高山病予防のため、一般的には1日で3~4L飲むことを推奨されています。事前に受けた講習では、5分に1回くらいの頻度で口に水を含むのがコツだとか。ですので①に記載した通りハイドレーションシステムがおすすめです。
とはいえ、実際なかなかそんなには飲めませんが、私は登山中になるべく2L弱、それ以外で1Lくらいは飲むように意識していました。結果的に軽い頭痛で済みました。ダイヤモックスも服用しています。が、多量の水分摂取とダイヤモックスの利尿作用で頻尿になり、それはそれで辛かったです。
事前のトレーニングについて
今回、高山病対策で事前に都内にある三浦ドルフィンズさんにて高所トレーニングを実施しました。本来は最初にテストを受けて、その後4回ほどトレーニングをして高度順応していくのが最良のようですが、時間と費用の関係で私は最初のテスト(4000m級体感)のみ実施しました。結果的に私は高山病になりやすい(血中酸素濃度が下がりやすい)ことが判明しました。他にも登山のアドバイスがもらえるので、登頂率を上げたい人は行ってみて良いと思います。私は結果を見て慌ててパルスオキシメーターを購入しました(小林製薬の3000円位のやつ)登山中は頻繁に測定し、下がっていたら教えてもらった方法(ゆっくり呼吸)で濃度を上げるように気を付けました。
3日目までまとめ
ここまではそれほどきついところはありません。キリマンジャロ登頂のコツは、山頂アタック(4日目夜スタート)までにいかに体力を残しておけるかにかかっているそうです。と、↑の三浦ドルフィンズさんでのアドバイス。実際本当そうでした。
次は4日目、山頂アタック、下山へと続きます。