10案件を同時にディレクションする際に心がけたこと・反省点
こんにちは。webディレクターのmeiです。
異業種からweb制作会社(ECサイト制作がメイン)に転職して2年目になります。
2020年はコロナの影響もあり、上半期は問い合わせや商談が減り案件が少なかったのですが、秋ごろからその反動でものすごく案件が増えました。
直接モノを売ることができない状況になり、ECサイトで売上を作ろうと考える人が急増したように思います。
また、それを後押しするように国や地方自治体がさまざまな補助金を打ち出し、その補助金を使ってサイトを作りたいという問い合わせがすごくたくさんありました。
そんなことで業務が集中してしまい、同時に10案件ディレクションすることに・・
今回は10案件ディレクションした際に心がけたことと、反省点をまとめてみようと思います。
〜前提〜
・私の会社ではワイヤーフレームはデザイナーさんが作るので、1つの案件にディレクターとして関わる時間は元々少し少ないかもしれません。
・比較的小型案件が多いです。
・10案件といっても、お客さんの都合でしばらく回答がこなくて待ち状況のものもあり、毎日10案件全部を対応していたわけではないです。
その代わり、これとは別に新規の問い合わせ対応もちょこちょこ行っていました。
会社によってディレクターの役割や関わり方は少し違うと思いますので、参考として見て頂けると嬉しいです。
優先順位がとにかく大事
10案件を同時にディレクションしているとやらないといけないことがどんどん溜まってきます。
その中で、どの順番に対応するかを正しく判断することが重要になってくると思います。
付箋に書いたTO DOリストを見ながら、
緊急度が高くて重要なものはどれなのか・・
メールを受信するとすぐに返信したくなったり、上司から言われたことをまず対応したくなったり、簡単にできそうなものからついつい対応したくなるのですが、
すぐに対応せず、まず一旦考えるようにしています。
今すぐ対応しなくても誰も困らないもは、気にせずどんどん後回しにして、とにかく緊急度が高く重要なものに絞って対応するようにしました。
伝えたいことが1回で伝わるように伝える
伝え方については、とても気をつけています。
素早くレスポンスすることは重要だけど、
「つまりどういう意味ですか・・?」というやりとりを何回もしていたら、余計時間がかかってしまう。
なによりお客さんの時間を奪うことになり、相手の負担になってしまいます。
曖昧な文章で連絡した際「Aとも読み取れるし、Bとも読み取れるけど、どっちだろう?」と相手にムダに考えさせてしまったり、確認作業が増えてしまったり・・
そうならないように、特にメールで送る際は、多少時間がかかっても、
よく文章を考えた上で送るように気をつけています。
1人だと回らないので、なるべくみんなを巻き込む
私の場合、他のみんなも忙しいから自分でやろうと思って業務をかかえ込んでしまうことが結構あります。
そうすると結局自分の所にどんどん業務がたまり、残業時間がみんなより長くなり一番最後に帰るのがあたり前に・・
でもそれって良くないなと途中で気づきました。
みんなで少しずつ分担して作業した方が絶対早く終わるし、
チームで行う仕事なのに、一人で対応してしまうと、なんとなく周りのみんなの当事者意識が薄れてしまうのかなと。
チーム力を上げるというのも今の課題なので、そういう意味でも、もっとみんなを頼ってもいいのかなと思っています。
お客さんの要望を正確に捉えるため、質問の内容を熟慮する
あとあと、イメージと違うということにならないようにきちんと要望を把握するには質問力って大切だなと思います。
サイト制作がかなり進んだ段階で「今さらそんなこというの・・」とか「そうしたいなら早く言ってくれ〜」と思うことがたまにあります。
でもそれって自分がしっかり要望を引き出せていないからだなと・・
本質的な要望をうまく引き出せるように、あとあと「やっぱり変更したい」ということにならないよう、どんな質問をしたら良いかここは時間を使ってかなり考えます。
過去の失敗から、先にこれはヒアリングしようというリストを作っているので、少しずつ質問の精度が上がってきたような気がします。
また、お客さんもあまり良くわからずに、なんとなく良さそうだからという理由で、本来の目的とは違うことを要望としてあげていることも結構あるので、
要望を100%そのまま信じず、お客さんのためにならないと思う場合は、違う案を提案することも大事だと思っています。
社内のコミュニケーションをこまめに
私の会社の場合は、1人であれこれ考え悩み続けるタイプの人が結構多いです。
もちろんあまり考えずにとか、何も調べずすぐに周りに聞くのは良くないことですが、逆に考えすぎるのも時間がもったいない。
なので、みんなの様子を見ながら、なるべくこまめに声をかけたり、15分だけ打ち合わせするなどこまめにコミュニケーションをとるよう心がけています。
また、自分が忙しいときでも、ちょっとした相談とかで話かけてもらえるよう、忙しいオーラをなるべく出さないよう気をつけています。
反省:サイトを納品することが目的になってしまった
続いて、反省点についてまとめます。
大きなトラブルなくディレクションできたことや、お客さんから「スピーディに対応してもらえて助かった」と言ってもらえたこと、色んな案件に関わり経験を積めたことはよかったと思います。
でも、やっぱり同時に10案件ディレクションするのは多すぎると感じます。。
今回は、コロナの影響もあり困っているお客さんが多かったので、なるべく早くサイトをオープンできるよう急ぎで対応したものも多くしょうがない部分があったのですが・・
日々、目の前の業務と納期に追われ、とにかく案件を回すということに気を取られていました。
改めて自分の業務について振り返ってみると、
「スケジュール通りにサイトを納品すること」が目的になってしまっていた気がします。。
受注金額が少ない小型案件が多かったので、関われる時間も限られていたのですが、
本当の意味でお客さんのことを知る、理解するということにきちんと時間を使えず、
何となくこうであろうというイメージで突き進んでいたところがあったかもしれないなと反省しました。
ユーザーが見た時に本当に使いやすいサイト、使いやすいサイトになっているのか?
伝えたいメッセージ、その会社の「らしさ」が伝わるサイトになっているか?
本当に売上が上がるサイトになっているのか・・?
1つ1つじっくりと考える時間が取れていなかったなと思います。
売上につながるサイト
いくらスケジュール通りに納品ができ、公開できたからと言って、誰にも見られない、売上につながらないサイトを公開しても意味がない・・
やっぱり作るからには、売上につながるサイトを作りたいです。
本当に届けたいユーザーに届く、
ユーザーのニーズに的確に応える、
ブランディングが確立されファンが増える、
その結果、売上が上がる
そんなサイトが理想だなと思います。
さいごに
同時にディレクションする件数としては、規模にもよりますが3〜5件くらいが理想だと感じました。
案件数を減らすことで、1つ1つの案件に時間をきちんと使えるようにしたいなと。
その分、売上につなげるための戦略策定や、サイト公開後の改善提案など付加価値を出し、受注金額を上げていく必要がある。
また、多少金額が高くても発注してもらえるような選ばれる会社・人になりたいなと思います。