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布団と彼とアイスクリーム

私はついこの前まで居候していた。
1人で寝るのが怖いから。
朝寝坊の頻度がとても高いから。
誰かに起こしてもらおう。
自分の住み慣れた家ではないところで暮らしてみた。

暮らしていたのは年下の男の子の家。
もちろん以前から知っている子。

絶対付き合わないよ、そう言われて始まったなんだかよくわからない関係性。
セフレと友達と兄弟を全部混ぜたような関係だった。

3ヶ月以上一緒に朝を迎え、ご飯を食べ、言葉を交わした。

彼の機嫌が良ければ、寝るときに抱きしめてだってもらえた。
体調が悪ければ看病してもらったし、
仕事がうまくいかないときは一緒に泣きながら話を聞いてもらえた。

彼以外の人に体を触られることを拒絶するまでになった。

それぐらい依存している。

何をするにも彼のことが頭を過ぎる。
これ好きかな、なんて言ってくれるかな。って。

彼女ができたとしても依存するだろう。ていうか許さない。
嫉妬に狂うのが目に見えている。

それじゃ困るなっていうことで
ひょんな機会があったから、自分の家に帰ってきた。

1人で寝れるようになってたし、寝坊もしなくなってた。
でもそこには彼の背中はないし、
ちょっと大きめの洋服もない。

すっかり習慣になってた毎日のコンビニアイスは欠かせないし、
布団に入ると、彼がいたときみたいに端っこに寄ってしまうけど、
ちょっとずつ自立し直してみよう。

今日は試しに自炊を久しぶりにしよう。
パスタにレトルトのソースかけるだけだけど。

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