見出し画像

妊娠19週 せつが教えてくれること【5】

記録と自分の気持ちの整理のために、書かせてください。

妊娠に気づいたのは、右脇腹の痙攣のようなものを感じたのがきっかけだった。
子宮の右端?のようなところが、ピクピクとする感覚があった。

生理開始予定日翌日、フライングで検査したら陽性だった。
やっぱり!と思った。
とても嬉しかった。

結婚して約二年半。
結婚式までは作らないと決めて、約半年後から始めた妊活。
ほしいと思うほどできないと言うけれど、本当にそうだった。
受診も考えたが気が進まず、あまり気負わずに、できるだけタイミングをはかった。

そこから約一年、念願の妊娠だった。

夫の帰宅をソワソワしながら待ち、結果を見せて、二人で喜んだ。
その日はどきどきして眠れなかった。

産婦人科を受診すると、まずは袋が確認され。
次に小さい姿が確認され。
その次には心拍が確認され。
毎回の受診が期待と不安で半々だった。

つわりもあった。
ただ、幸い、毎日気持ち悪いのが続くくらいで、吐いたり食べられなかったりはなかった。
仕事もほぼ休まずに行けた。

眠気との戦いだったが、夫が協力的で、夜の家事はほぼ受け持ってくれた。
「寝て来な〜」と言われ、お言葉に甘えさせてもらう日々。
妊娠中ずっと、そうしてくれた。

「せっちゃん」という呼び名は夫がつけた。

せつがおなかに来てくれて、本当に本当に嬉しかった。
家族や親族、友人、お客様、みんなが喜んでくれた。
みんなが喜んで、心待ちにしてくれてることが嬉しかった。

だけど、SNSやネットに溢れる情報を見ては、心配になることもたくさんあった。
産休までの仕事のこなし方。
仕事を休むことのデメリット。
産後のホルモンバランス。
産後うつ。
夫婦関係。
お金のこと。

幸せなエピソードと同じくらい、不安を煽るエピソードも多かった。
私の場合、出産自体が不安というよりは、産後の育児への不安が大きかった。
夫は協力的だけど、産まれてからどうなるかは想像できなかった。

もしかしたら、せつは、おなかの中でそれを感じていたのかもしれない。
ママが不安に思っている。
もやもやしている。

ほぼ高齢出産というこの歳にもなって、私は母親になる覚悟がまだなかったのかと、心底嫌になる。
命を、人生をかけて育て守る。
それがとてつもないプレッシャーだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?