Getting Things Doneの勃興と没落 (ライフハック・ジャーナル #44)
ライフハックについて当初のころから興味をもって体験していた人は、Getting Things Done という仕事術についてもご存知だと思います。
David Allen氏によって考案されたこの仕事や生活の枠組みは、「やるべきこと」を頭のなかで覚えておくのではなく、手帳でもタスク管理アプリでもいいので信頼できる外部のシステムに預けることを基礎に置いています。そうして外部化したタスクを、いま・この状況で実行可能なものとそうでないものとに整理することで、次に取れる行動すなわち Next Action に注目して実行していきます。
GTDはライフハックという言葉の誕生とともに大きく広まったのですが、それが約束したストレスフリーな状態を多くの人になかなか提供できないまま、時代が過ぎていきました。
そうした GTD の当初の歴史と、その限界についてまとめた記事がNewYorkerで掲載されていて、2020年という混乱に満ちた一年の終わりの総括としてふさわしい内容になっています。
今回はこの話題について紹介したいと思います。
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