読書の秋の始まりと、いま読んでいる本

ああ、私の一番好きな季節がやってきました。少しずつ気温が下がりはじめ、早くなる夕方に寂しさを感じるこの時期は、自分の人生においてすべてのなつかしいもの、もう手の届かない場所に遠ざかったものを思い起こさせてなりません。

そしてこの季節は深い読書にも合っています。私の読書の一年は元旦ではなく、秋を起点として一年を巡ります。そしていつもこの季節は、二つの本を読み返すところから始まるのです。