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新しい書斎を構築する (8) 理想の書斎とは

もうこの連載でも書きましたが、書斎は本がいかに多くても図書館ではありません。楽器をひく場所であったとしてもコンサートホールでもありません。そこはたしかに何かが起こる現場でありながら、個人的な私語に満たされた空間なのです。

そこにある本はどれ一つをとっても自分が選んでいないものはありませんし、すべてが自分の好みによって配置されています。図書館が一種の楽園だとするなら、書斎は還るべき故郷なのです。

わたしはもうずっと長い間、還るべき場所を探している人間です。だからこそ、ここまでも書斎という場所にこだわっているのかもしれません。

今月の特集の最終回として、私にとっての理想の書斎と、今回いくつか行った工夫についてご紹介しましょう。

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