自分自身を「動詞」のように考える
カナダ在住の友人のピアレス・ゆかりさんがFacebookでシェアしていた写真の一つが、私の目を引きました。
それはコメディアンで俳優でもある、スティーヴン・フライ氏が、オスカー・ワイルドについて語っている引用文です。
オスカー・ワイルドはこのように語ったことがある。
あなたが何者になりたいかはっきりと知っているなら、あなたは避けようもなくその方向に吸い寄せられてしまうことだろう。
そしてそれはあなたに対する罰でもあるのだ。
しかし自分が何者になりたいのかあなたが知らないなら、あなたは何者にでもなれる、と。
この言葉には真実があると思う。
私たちは名詞ではなく、動詞なのだ。
私は「俳優」や「作家」といった特定のモノではなく、「書き」「演じる」ということをしている人間で、次に何をしたいかそこまで強く思い込んではいない。
もし自分のことを「名詞」のように考えてしまうと、自分で自分を牢獄の中に閉じ込めてしまうことになるだろう。
この言葉の原典はどこだろうかと探してみたところ、それは2010年にスティーヴン・フライ氏がBBCでPlanet Wordという、言葉を題材にしたTVシリーズを行なうことを発表した際のインタビューが元になっていました。
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