備忘録10.転勤の決まったとき

私たちの住んでいるところから、実家や義実家は遠くても2時間程度で着くような位置関係でした。式をあげてから1年くらいの頃、飛行機で移動する距離のところに転勤する、という通達が届きました。

私は元々転勤にはついていくつもりだったので、仕事は派遣がメイン。でもいつ移動するかは結構ギリギリまでわからないので、毎回期限付きの単発でした。仕事をしていない間は、やっぱり家事がまだ下手で、専業には本当に向いていないなと改めて思っていました。

夫の挙動がおかしいなと気づいたのはたぶんこの頃くらいだったと思います。初めての転勤で、住む場所周辺の情報を楽しそうに集めている姿をよく見ました。私たちには共通の友人が多数いて、年齢も性別も住んでる場所もバラバラで、ある一つの趣味のために集まってきたそんな集合体でした。そのため、他の人と話をしたり連絡を取ったりというのは割と日常的なことだったので、それ自体を訝しむことはありませんでした。

何がきっかけか、その部分には霞がかかってしまっていて定かではないけれど。とにかく「女の子の名前が多いな」と瞬間的に思ったということは覚えています。

それを夫に聞くと、「転勤先の土地のことを色々聞いていた。ネットで調べたりするのもするけれど、現地の人の方がより詳しいだろう」という回答。

私も、食べ物の美味しい土地に行くことは楽しみにしていたので、それ以上の追求をすることはしませんでした。

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