シィ ギター語り#2 『くだらない』
お久しぶりです!
シィのギタータクミです、忘れないで
怠惰な文筆癖がそっくり顔を覗かせたため、久しぶりにやっていきます。
今回はシィ1stEP「それはそれは」より『くだらない』ギター解説です。
この曲、現段階リリースのシィの中で(前名義含めて)1番好きな曲ですね。
爆音ギタープレイが細部まで拘って作られてます、最高ミュージックですので聴いてない方は下のリンクから、ぜひ。
それでは、解説イントロから。
イントロ
カノンのバッキングから開幕します、三拍子はみんなを幸せにしますね。
4小節後に僕のギターが入ります。
1.3弦を開放弦、2弦7フレットの三和音です。
単音の抜け感じゃなくて和音の飽和性+単音の切り割き感の2つを同時に混ぜ込むイメージです。
僕のデフォルトの音作りはアンプ+弱めのfuzz(JIGDRESSイセノさんの個人制作ファズ)による丸めのクランチサウンドなんですけど、ここは追加でBUDDAのディストーションを踏み、激歪みさせてます。
ファズ系リードトーンの最大値くらいまでバリバリさせてますね、轟音と言うより爆音のイメージです。
Aメロ
16小節目まではカノンのバッキングで進みます。シンプルに歌がいいのと、裏でなってるドラムのビート感もほんとに好きなんですよねここ。
その後、2巡目には開放弦とハーモニクスを織り交ぜたフレーズでギターイン。
意外とカンタンな割にめちゃくちゃカッコイイので、僕のフレーズの中でもトップクラスにお気に入りです。
意識してなかったんですけど、おそらく自分の中でthe cabsの2月の兵隊のイントロに影響を受けたフレーズだと思ってきました、最近。
地味にコードに合わせて1音目を変えているのがミソ。
コピーしてみろ、めちゃくちゃ楽しいから!
間奏
イントロの2弦を上昇させていくメインフレーズですね。
この1.3開放弦フレーズはthe HIATUSのベテルギウスの灯をコピーしていた時期に思いつきました。
ハイエイタス、僕の根源のひとつとなってるバンドなので皆様にも是非聴いていただきたいです。
↑僕の大好きなアルバム、Trash We'd Love、ピアノ+バンドサウンドを最高レベルで配合した完成系みたいなアルバム。
Aメロ2
16小節分はカノンのみで進行、ここは一緒ですね。
続く二巡目、ここはリードギターでコードを重ねていきます。
カノンの抑え方とテンションとか構成音とかチマチマと変えて厚みを出してます。
(正直僕のギターの構成音ほぼ聴こえないので厚くなったな位で気にしなくてOKです)
サビ前
サビ前、みんな大好き、ハーモニクス
全員好きやろこんなもん、これは5フレットの3.4.5弦でハーモニクスをリズミカルに鳴らします。
これは初期ミックスからめちゃくちゃ音デカくしてもらいました。
ライブではここだけ瞬間的にBUDDAを踏むか、クリーンブースター代わりのBD2を踏みます、ハーモニクスが鳴らないので…俺は、下手なのか…
サビ
「くだらない」を繰り返し唱えるこのサビ、天才的すぎますね。
この曲のデモが送られてきた時、僕泥酔しながら聴いてたんですけど、サビに入った瞬間に2拍子か3拍子か分からなくなったんですよね。
この感覚をそのまま活かすために3弦7F、2弦8F、1弦開放のアルペジオを完全に2拍子の拍のとり方で鳴らしてます。
リードのアルペジオは全体として4音のまとまりで進んでいくんですが、サビ終わりでピッタリとこの4音のまとまりでキリよく合致するのが気持ちいいポイントです。
やはり信じるべきは、酒
間奏フレーズ
特に言うべきことは無いんですけど、ライブではこのフレーズ終わりに1弦、2弦、3弦のハーモニクスを鳴らして次のソロに移行することが多いです、完全にレコーディング終わってから思いついたのでライブアレンジということで。
ソロ
世界一カッコイイソロです、渾身のチョーキングから開幕します。
ここはひたすらBIG MUFFに全てを委ねます。
マフ×チョーキングで空間を切り裂きます。
次は2.3弦の開放弦を織り交ぜた細めのフレーズに移行し、最低音まで降りきった後一気に上昇して元のポジションまで駆け抜けます。
この駆け上がりは前名義時代の『ポエム』という曲のオマージュのような気持ちです、動きが大きくなっただけでやってるのは一緒、それ考えたの僕じゃないんですけどね。
上の方のポジションで細やかな動きをした後、1.2.3弦の開放を一瞬挟み、そこから半音下降フレーズで〆。
この半音下降はカノンが生み出しました、イメージの共有が難しかったのでまぁまぁ時間食ったの覚えてます。その分カッコイイよこれ。
落ちサビ?
ラスト、カノンの弾き語りのみになって落ちサビのようなものです。
構成の後半からけんぴがドラムでクレッシェンドつけていきます、ここワクワクしますよね。
ライブでは地道に手元で音量上げていきながらハウリング鳴らしています。
ライブのがウチらワクワクするので。
そしてベッドピーンなるものを鳴らしてアウトロです。ここアラームに設定したら目が覚めると思います。
アウトロ
特段フレーズ的に特別なことはしていないのですが、締め方だけは拘りました。
どう終わらせるか話し合ってたスタジオで、僕はその前にthe cabsのキェルツェの螺旋を聴いてたんです。
この曲、途中で6→4→3→2→1みたいな擬似カウントダウンっぽい変拍子が出てくるんですよね。流用。
少し分かりやすくして終わり方の拍子は5→4→3→2→1の順で短くなり、終わりです。
最後に
the cabsとthe HIATUSに影響を受けまくった曲でした、邦楽オルタナティブ重鎮を沢山聴いてて良かったと思います。
シィちゃん、来年ライブが決まるかもしれません。
また告知致します。
それまでEP聴いててや!
↓
それでは。
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