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日本でサッカー少女だった私が始めて海外を意識したとき
私は10歳の時にサッカーを始めてサッカーに夢中になり、朝ボールを持って学校登校しては、朝、中休み、昼休み、放課後、と誰よりも早く中庭に飛び出して男の子とサッカーをするというサッカー少女でした。サッカーがとにかく楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。
女子サッカーは今でこそメディアなどに取り上げられるようになりましたが、私が中学生の時はサッカー雑誌の後ろの方に白黒で少し女子サッカーが載っているというくらいの存在感でした。サッカーが上手くなりたいという強い気持ちはあったものの、プロ女子サッカー選手になるというのはあまり想像したくても自分のレベル的にも環境的にもできない、というのが正直な想いだった気がします。
中学3年で神奈川県選抜として全国優勝をしたのですが、当時中心核として活躍していたチームメイトでも代表候補に入るか入らないかでレベルの高さを思い知りました。ただその時の監督が”上をみるのもいいけど横の世界も見てほしい”という言葉を私たちに言ってくれたのを今でも覚えていて、いつか海外へ行ってサッカーをしてみたいと思うようになりました。それが一番始めに私が海外を意識した瞬間だったと思います。
高校生になり年齢が上がるにつれてより自分のレベルを把握し、また女子サッカーの環境的にも当時はなでしこジャパンの数人だけがプロという現状だったので、選手として生きていくのは無理だと思いました。それでもサッカーが好きだから”サッカーの仕事がしたい”と思うようになっていきました。