(3)30年探求の「謎」が明らかに!「ピボットキャッシュ」
1.「半死体の呪い」は「データキャッシュ」の呪いです!
ピボット姫と学ぼう!第3回は、「半死体の呪い」でした。
ピボットテーブルを使う人は、必ずこの隠れている「データキャッシュ」を理解して、データが流出しないように、使わなければなりまん!
これまでは、十分に説明できませんでしたが、ようやくみなさんに楽しんでいただけるゲームにできました。
「呪い」は罹ったままでは困ります。「解いて」使いましょう!
目に見えないデータキャッシュを正しく理解すれば、大丈夫です!
2.ピボットテーブルは「謎」だらけ・・!!
ピボットテーブルは、「作り方」「メニュー」の操作方法、
「目に見えるもの」しか紹介されていません!
唯一紹介されていたのが、「データキャッシュ」の存在と、
内部メモリの共有、並びに、それを解除する方法の紹介でした。
私は、専門的な技術的な部分の理解はできません。
しかし、30年使い続けてきた実践経験から、
この目に見えない、謎の「データキャッシュ」の「特性」を想像して、
実践スキルやノウハウを、みなさんに紹介してきました。
「ピボットテーブルは、Excelの機能ではない!」
3.ピボットテーブルの「仕様」見つけた!
今回、偶然.、たどり着いた文書により、
「私の探求」の結果が、裏付けされました。
Microsoft Learn 検索記事から
ピボットテーブルを操作する (Open XML SDK)
2022年から掲載されているようです。
記事は英文で、翻訳されていても理解しにくいです!
「解読」に挑戦してみました。
ISO/IEC 29500 仕様書では、PivotTableDefinition 要素について
次のように説明されています。以下、抜粋で引用させていただきます。
ピボットテーブルを使い続けている人なら、だれでも理解できます。
しかし、活用については、驚くほどの差になります。なぜでしょう??
4.ピボットテーブルの構造を理解しよう!
⇒ Excelの集計「機能」ではなく、データ分析の専用ツール!
①「階層」行、列、データ、フィルター4つの領域[エリア]に
ピボットキャッシュを配置(ピボット)表示する
②「ノード」(網状構造の構成要素)データが連係
・祖先、親、子、孫 ・・
(1)Excelに表示されるもの
ピボットテーブルオブジェクト
行の軸、列の軸、値、およびレポート フィルターの4つ領域 area
フィールド リスト ウィンドウ・・データのすべてのフィールド表示
※オブジェクトモデルは、VBAマクロやPowerAutomatic
など操作の自動化に使われる際の「定義」の関係を示しています。
操作はできますが、ピボットテーブルの構造・中身は「不明」です。
(2)Excelに表示されない・・隠れているもの
「ピボットテーブル定義」 PivotTableDefinition
①ピボットフィールド pivotField
②ピボット キャッシュ定義 pivotCacheDefinition
③ピボット キャッシュ レコード pivotCacheRecords
「ピボットテーブル定義」
ピボットテーブル定義の主な機能は、情報を格納すること。
ルート要素 ・・ピボットテーブルに名前をつける
ピボットテーブルの場所、
キャッシュされたフィールドの表示情報、
キャッシュされたフィールドの位置情報です
①ピボットフィールド・・4つのエリアに設定
フィールド は「元データの項目列」として理解しています。
外部データを含まない場合には、Pivot階層と同じです。
アイテムのコレクション フィールドの値
⇒フィールドはデータのキャッシュとして機能し、
ピボットテーブルの4つの領域[エリア]に適用されます。
ピボットフィールドクラス・プロパティの説明にあった「集合関数」!!
値フィールドの「集計関数」合計、平均・・ 集計に適用するものです!
私は、今まで「関数のような計算」と 説明していました。
これからは、
データキャッシュを「集計関数」で計算していますと、説明できます!
フィールドに関する様々な設定が紹介されています!
②ピボット キャッシュ定義
この部分は、非常に重要なので、そのまま引用紹介させていただきます。
〇ピボットテーブルに表示されるデータ
※表示のみを目的・・「ドリルスルー」のように理解します(私見)
③ピボット キャッシュ レコード
個々のピボットテーブルのデータキャッシュです。
私には、解説を読んでも、なかなか理解できません。
但し、ブック全体のピボットキャッシュは効率化されて格納される
ピボットテーブル単位でのデ―タのキャッシュは、様々に活用できる
という、違いがあるのでしょう。
何と言っても、マウス操作で、レポートが瞬時に変えられるのです・・
5.Excelとは「構造」が違います!
ピボットテーブル専用「メニュー」で活用!
これまでは、手探りで、データキャッシュを想像していました。
それが、この文書により、理解が深まり、裏付けされました。
オプション設定では、個別のピボットテーブル、データキャッシュ共有に区別されます。この裏の仕組みが、ピボット キャッシュ レコード と、全体共通のピボットキャッシュである。自信をもって説明できます!
6.ピボットテーブルを実践活用する仲間の輪 を広める アンケートにご協力お願いします!
7.データキャッシュを解明した本を出版しました
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