めぐるピープル13 「高島平ビールプロジェクト」
こんにちは、めぐるスイッチのスイちゃんです。地域で活動する人たちを紹介していく連載記事「めぐるピープル」。今回は、高島平で初めての特産品「高島平ビール」を作り、人と町を繋ぐために活動している「高島平ビールプロジェクト」の小林健太さんにお話を伺いました!
高島平の名を冠した、人に渡せる特産品を
カラフルな水彩を背景に、赤塚公園の噴水や高島平団地などが描かれた小瓶。これは、高島平に根差した個人経営の飲食店などで飲むことができる「高島平ビール」です。生のホップをふんだんに使用し、フルーティーで華やかな香りが特徴。無濾過の芳醇な味わいと、瓶内で二次発酵する熟成の変化も楽しめるというこだわりの醸造法で作られたこのビールは「高島平を盛り上げよう!」という考えに共感し、高島平愛に溢れたお店で提供されています。
この高島平ビールを地元高島平の仲間たちと開発し、店頭販売を行なっているのは、西高島平駅・新高島平駅ともに徒歩7分ほどの場所に位置する若松屋酒店の3代目小林健太さんです。
「高島平ならではの人に勧められる特産品がないなぁと思ったのと、地元の人が地元のお店にあまり行かないよなぁと思ったのがきっかけです。」と語る小林さん。ないならつくろう!と地域の飲食店や地元の仲間たちに呼びかけ、「高島平ビールプロジェクト」をスタートさせたのだそう。
高島平人による、高島平人ためのビール
「高島平は緑も豊かで暮らしやすく人口も多いのに、地域と住む人とのつながりが少ないんです」と語る小林さん。
高島平は50年程前に作られたベットタウンのため、古くからの神社やお祭りがありません。また、小林さん自身もお店を継ぐ前に会社員をされていた時には、買い物も大手系列のスーパーやコンビニや通販、お酒を飲むのもチェーン店ばかりだったといいます。
「とりあえず生!」なんていうくらい日本人にとって定番となっているビールなら地域に溶け込み、人と人を繋げることができるのではと考えた小林さん。プロジェクトメンバーと何度もミーティングを重ね、醸造所見学や試飲などを経て高島平ビールを作り上げました。
繰り返し飲んでもらえる美味しさや価格なども吟味しながら完成した高島平ビールは、現在こんなにたくさんのお店で楽しむことができます。
地元の人が、地元のお店に通うという日常を実現したい。
やっと完成した高島平ビールでしたが、新型コロナウイルスの影響で飲食店での提供は難しい時期が続きました。でも、そこでおうち飲みの需要に向けた売り場を増そうとは思わなかったという小林さん。酒類の販売免許のハードルが高いということもありましたが、「やっぱり地元の飲食店に足を運んぶためのきっかけになって欲しい気持ちがあって」と笑います。ビールを介して人と街がつながるしくみそのものが、高島平ビールプロジェクトなんですね…!
今後は高島平ビールが飲めるお店MAPを、飲食店だけではなく美容院や不動産屋さんなどにも置いてもらい、高島平のまちのお店をどんどん巻き込んでいけたらと考えているそうです。
「一人一人の力は強くなくとも、一の矢、二の矢と、一人一人のポジティブな取り組みが重なり、高島平を盛り上げる事につながるといいなと思っています。」という小林さんの言葉に熱い想いを感じます。
今後の高島平ビールプロジェクトがますます楽しみですね!
高島平ビールプロジェクト 小林健太さん
公式サイト:高島平ビールプロジェクト
写真提供:高島平ビールプロジェクト
取材日:2021.11.0(記者・スイちゃん)
活動分類:地域交流
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