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めぐるピープル11「TOKYO SOCIAL DESIGN」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。地域で活動する人たちを紹介していく連載記事「めぐるピープル」。今回は、おしゃれなデザインで目を引く企画を次々開催しているTOKYO SOCIAL DESIGNさんです。


みんなが関心をもってくれるデザイン

毛糸のポンポンの人形に「もっふもっふちゃんだよ」と書いたほっこりするイラスト。この「ス〜ハ〜マーケット」に並ぶのは、コロナ禍のため、物販が困難となった東京中の福祉事業所から集めた商品たち。アーティスト・ぺぺぺさんが添えたゆる〜いイラストが、商品の魅力をいっそう引き出しています。

福祉の課題解決と聞くと堅そうなのに、実際は、おしゃれで楽しそうなこのイベントを企画・運営したのが「TOKYO SOCIAL DESIGN(トーキョーソーシャルデザイン。以下、TSD)」です。TSD代表の加藤未礼さんに、その活動とこれからについて伺いました。

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忘れられない出会いから

TSDは「見たい景色に旗を立て、新しいコトをつくり出す」をコンセプトに、メディアづくりや企画デザイン等を実施しているチームです。設立は2021年と最近ですが、常盤台の「つ・つ・つGARDEN」などを始め、長らく地域課題に取り組んできたメンバーの集まりであり、新規事業というより、連携を高めてパワーアップしたといった印象。

これまでも、これからも、福祉を中心に社会課題と向き合い続ける加藤さん。その情熱はどこからきているのでしょう?

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加藤さんの原体験となったのは、20年以上前に、板橋区の小学校で特別支援学級を補助したこと。そこで障害を持つ子たちの愛らしさと、その親御さんの大変さを目の当たりにしたといいます。その後、しばらくは雑貨やインテリアをつくる仕事をしていましたが、保育園に子どもを通わせながら店舗で働くことが困難に。地元で自分が貢献できる仕事はないかと考え、2008年から小茂根福祉園で、ものづくりをアドバイスする仕事をスタートしました。

「障害を持つ子たちとの出会いを、ずっと忘れられなかったんですね」と振り返る加藤さん。以来10年以上も、デザインとものづくりのノウハウを生かして、福祉や地域の課題に向き合ってきました。

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ソーシャルなコトを、ソーシャルと呼ばない未来へ

地域や社会の課題について「本当に伝えたい情報ほど、ストレートに伝えるのが難しかったり、情報量が多くなってしまいがちです」と語る加藤さん。それを柔らかく、楽しく表現し、多くの人に意識を向けてもらうことがTSDの仕事であり、やりがいでもあると言います。つまり、TSDのすてきな演出やデザインがターゲットにしているのは、地域に暮らす、私たち一人ひとりの意識です。

「働きづらい、生きづらい人を助ける施設がどんなに充実しても、そこに通う方は地域で生活していますから、地域の人の理解を得られないと結局は生きづらいですよね。私たちの活動を通じて、少しでも多くの人がこうした課題に目を向けてくれたらうれしいし、いずれはソーシャルなんて言葉で強調しなくても、自然とみんなが助け合っている社会になったらいいなと思っています」

すてきだから、面白そうだから、もっと知りたくなる。複雑な課題も、楽しく向き合うきっかけを与えてくれるTSDの活動。これから、どんな企画を届けてくれるのかとても楽しみですね!

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コミュニケーション・デザイナー 加藤未礼さん
公式サイト: TOKYO SOCIAL DESIGN
写真提供: TOKYO SOCIAL DESIGN
取材日:  2021.10.21(記者・まつもん)
活動種別: 地域交流、 障害者福祉




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