タイム写シーン13「五本けやき」
こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。今回のタイム写シーンは、「写真は語る 総集編」に掲載された1枚から、5本けやきです。
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写真がいつ撮影されたものなのか、そこが不明瞭で。書籍の中には「約30年程前」と書いてあります。本が発行されたのは1994年のようですが、連載していた記事を集めた本ですから、そのずれを考えると1950年くらいでしょうか。
本には「桜川三丁目付近から池袋方面に向け撮影」とあり、場所もほぼ正確に推測できます。現地に行ってみました。
どうでしょうか。かなり近い角度で撮影できたような気がします。道が広いので現在でも「空がせまい」って感覚は持たないのですが、昔の写真と比べるとやはりビルも増えて、空の広さ、樹木の存在感がちがいますね。
古い写真には、背景に「日興信用金庫」という看板が見えています。調べてみると、現在は城北信用金庫になっているそうですが、角度的には建物の裏側になってしまい、今は見えていません。
五本けやきの由来について、看板が立っています。この場所が、せまかった川越街道の横に並ぶ飯島さん邸の庭だった頃は、どんな風景だったのでしょうか。
まちの発展のためにという気持ちと、我が家を手放し自慢のけやきとお別れしなくてはいけない気持ちは、とても複雑だったんだろうと想像します。そうした悩みは今も、昔も変わらないのかもしれませんね。
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