めぐるピープル15「高島平新聞社」
こんにちは、めぐるスイッチのスイちゃんです。
地域で活動する人たちを紹介していく連載記事「めぐるピープル」。今回は、板橋区高島平地域を中心に2万2500部もの月刊タブロイド誌を発行している「高島平新聞」編集長の村奈嘉高英さんにお話をお伺いしました。
地域のイベントやサークル活動、病院の休診日や学校活動など地域密着の情報を掲載した高島平新聞は、高島平団地1万170戸全戸には無料配布、また近隣駅や病院、銀行や飲食店などにも置かれていて、高島平に住んでいる人なら知らない人はいないんじゃないかというくらい身近な情報紙。昭和47年に高島平団地ができてすぐに創刊され、高島平という板橋の全人口の1/10が暮らす街の歴史を50余年にわたり、つぶさに記録しつづけてきました。
モットーは「街の元気を応援します」
編集部は団地内の一室、記事を手掛ける記者は地元の主婦と、リアルな住民目線で街と共に歩んできた高島平新聞。高島平団地内の広場や通りの愛称を紙面企画で公募したものはいまでも親しまれていますし、「サークルするものこの指とまれ」という企画から誕生したサークルは100以上にものぼり、現在も活発な交流が続いています。
さらには高島平地域の少年野球チームからなる「高島少年野球連盟」の事務局も務められ、年に2回「高島平新聞社杯」という少年野球大会が開催されています。田んぼしかなかった場所に一斉入居してきて交流が全くなかった住民同士をつなぐ役割を担っていらしたんですね。
また、商店街の活性化活動にも大きく貢献されており、高島平駅北口にある高島平商店会のご当地ヒーロー「高島ライダー」を商店会の人と一緒にプロデュースをされたのも村奈嘉さんなのだそう!
かっこいいテーマソングには高島ライダー体操まであって商店街を歩いているとよく放送が流れているので、つい口ずさんでしまうんですよ。
良さを受け継ぎ、新たな価値を
都心からのアクセスもよくて公共施設も多い高島平は、緑豊かで夏は花火大会まで楽しめる、本当に暮らしやすいまちですよね。
「高島平は、住民たちが〝住民運動〟という形で(様々な権利を)勝ち取ってきた歴史があるんです。自分たちの街を、自分たちで暮らしやすくしてきたという自負があるんですね。だから住民たちの愛着が強いんです。」
団地の入居と同年に生まれ、自宅事務所で創業された現会長の姿を見て大きくなったという現編集長は「幼いころから事務所内で育ち、地域に育てられてきたので、地域に恩返しをしたいという気持ちで受け継ぎました」と微笑みます。」
団地を中心としたまちの高齢化・少子化は切実な問題ですが、大東文化大学・地元住民らによる「高島平再生プロジェクト」にも参画し、UR・板橋区を含めた地域の再生・活性化を図っていらっしゃる高島平新聞社。
これからも地域密着で街を応援する同社の存在と共に、高島平はこれからもきっと魅力ある街であり続けていくのだろうなと感じました!
高島平新聞社 代表 村奈嘉高英さん
公式サイト:https://www.takashimadaira.co.jp/
写真提供:高島平新聞社、写真AC
取材日:2022.3.16
活動分類:地域交流
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