タイム写シーン11「乗合自動車発着所」
こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。今回のタイム写シーンは、昔のバス停の写真です。昭和8年ごろに撮影されたというバスの停留所を探してきました!
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「写真は語る 総集編」からの1枚です。
写真の右側には、「赤羽方面行乗合自動車発着所」と書いてあるのが見えます。なるほど。バスのことを乗合自動車と呼んでいたんですねー。
大きなかやぶきやねの家をバックに、11人乗りのバスと運転手が写っている。いまの人が見たら「これでもバスかね」と笑われそうだが、当時としては、流行の最先端を走るモダンな車であった。
昭和8年ごろの撮影とあり、場所は「蓮沼町83番地5号付近」とあります。かなり住所が具体的です。現地に行ってみましょう。
住所は交番の位置を指していますし、地形的にも、なんとなく道路から入り込んだ空間という感じで納得なんですが、1つ気になっています。
昭和8年の写真は、バスを左向きに停めてあるんです。これ、進行方向とは逆向きですよね? 昔も車は左側通行でしたよね…?
調べてみると、やはり昭和8年は、とっくに左側通行のルールができた後なので、このバスは写真撮影用に向きを変えたのかなあ…と想像します。
当時のバスは、この交差点を曲がって、小豆沢1丁目と蓮沼町の境界線上の道を走ったそうですから、現在の交番の場所でなく、交差点に角を持つ駐輪場側であれば、こういう停め方したのかも??
候補地と昭和8年の写真を並べてみます。
どなたか、停留所の正確な場所がわかる方いたらぜひ教えてください!
参考資料 「写真は語る 総集編」(板橋区教育委員会)
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