めぐるピープル02「レンタルいたばし」
こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。地域のために活動する人たちを紹介する連載記事「めぐるピープル」。今回は、ロケーション紹介を通じて、区内を舞台にした映画やドラマ撮影を盛り上げようと取り組む「レンタルいたばし」の久保さんです。
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板橋区内での映像撮影をサポート
「レンタルいたばし」は、板橋区内でドラマや映画などの撮影に使える場所を紹介するウェブサイト。「若木の家」という撮影スタジオを持つ久保純一さんが設立しました。久保さんは生業である編集・執筆の仕事をするかたわらで、ときどき入る連絡に対応し、自身の撮影スタジオと「レンタルいたばし」を運営しています。
「映画好き×地元好き」にできること
昔から映画好きで、学生時代は自作映画も撮っていたという久保さんは、若い頃からフィルムコミッション活動に関心を持っていました。「フィルムコミッション」というのは、地域活性化を主目的に映像作品の撮影を誘致し、たとえば弁当の手配といった細かい面でも撮影をサポートする非営利団体のことです。
そんな久保さんが、2017年に空き家となっていた祖父の家を撮影スタジオ「若木の家」としてオープンし、自前のスタジオ運営を開始します。
スタジオ運営を通じて、映像作りの苦労と面白さを肌で感じつつ、身近な空間が映画やドラマの舞台になるよろこびも改めて実感。「もっと映像作りのお手伝いをしつつ、まだ知られていない区内の魅力を広めたい」という思いが年々、強くなったと言います。とはいえ、フィルムコミッションと名乗るには、行政との連携、サービスの無償化など、さまざまな条件があり、個人では困難です。そこで自分にできることから始めようと、ウェブサイト「レンタルいたばし」を開設しました。
いつかは区内だけを舞台にした映画も
撮影現場はピリっとした緊張感が心地いいと笑う久保さん。活動のやりがいについて「紹介場所が撮影されると板橋区の景色が評価されたようで嬉しいし、良い映像作品に役立てることが大きなよろこび」だと語ります。
本業の合間にはなりますが、今後はさらに「レンタルいたばし」の掲載物件を増やし、撮影実績を増やし、空き家・空きスペースの有効活用例を増やしたいとのこと。その先には「区内だけで撮影した映画作りや、そうした作品の上映イベントも開催したいです」というメチャ面白そうな構想も。名作映画といえば板橋区、なんて思われる日が来るかもしれませんね。
レンタルいたばし代表・久保純一さん
公式サイト:レンタルいたばし
写真提供:レンタルいたばし
取材日:2021.8.26(記者・まつもん)
活動分類:文化・芸術
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