遠方の友に会いに行く途中に
11月に遠方の友を訪ねることにきめた。
彼女は今年87歳。
考えたくはないけれど、これから先会えるチャンスはもう何度もないだろう、そう思った。
彼女との出会いは中学の頃。
私は中学生で彼女は教師だった。
その頃私は家庭に問題を抱え、学校では浮いていた。
そしてそんな私の話を辛抱強く聴き、心を開くまでずっと守ってくれた人。
彼女はその後一般人としての生活から修道女として生きる道を選んだ。
修道女としての修行を終えた後、再び教育の現場に立ち、70歳近くまで働いた。
身体がこれ以上続かないと、今は引退した人たちが集まる修道院で暮らしている。
彼女とは最初は先生と生徒という出会いだったけれど、たくさんのことを経て自然と文通相手へと関係性が変わった。
師であり友人になった。
最後に会ったのは私が28歳ころだった。
今回、20年ぶりの再会となる。
会ったときに歳をとり48歳になった私が分かるように写真は送った。
「あなたの教え子であり、友人であるふじためぐるですよ。」
会えなかった互いの20年の歳月に文通では伝えきれない何かがきっと沢山あるだろう。
11月には、今まで私にあった事彼女にあった事、たくさん話そう。
そして、二人でたくさん祈ろう。
ありがとう、彼女と出会わせてくれて。
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