恋愛のスピード感、頑張らないと乗り遅れる世の中【story6制作秘話】
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今回は第6話「好きじゃないのに付き合うの? ―SHOKO&AMI―」の制作秘話です。
Kindle Unlimited会員の方は読み放題で見れますので、よかったら読んでみてください。
ストーリーの見どころ
第6話はショウコとあーちゃがメインです。
婚活クインテット! メンバー5人で女子会をしている時のお話。見どころは
・恋愛のスピード感
・頑張らないと乗り遅れる世の中
婚活クインテット! メンバーの一人、あーちゃはアプリでマッチングした人と会ったその日に付き合います。
「告白されたし、嫌じゃないから付き合った」と言うあーちゃに対し、ショウコは「好きになっていないのに付き合うの?」と、恋愛のスピード感の違いを自分の中にうまく落とし込めずにいます。
恋愛(婚活)のスピード感
婚活は、結婚を目標とした年頃の男女が集まるという前提で、交際までのスピードは早いです。
婚活では、3回目のデートで告白がセオリーだといいます。期間にすると出会ってから1〜3カ月くらいでしょうか。
この恋愛(婚活)のスピード感について、婚活クインテット! メンバーの女子会で皆それぞれ意見を出し合っています。
ルイ「婚活はスピードも大事だから、しっかりと恋愛モード入ってからじゃなくても、付き合ってから好きになることもある」
さっちゃん「私たちももう30歳だし、嫌じゃなければサクッと付き合ってみて、そこから判断するのもありかも」
メグ「そんな短期間じゃ、お互い相手のこと全然わからない。好きかも、とか、告白されて嬉しい、とかあったけど、それってただ盛り上がってただけかも」
もちろん婚活の場だって一目惚れもあるだろうし、付き合ってからさらに好きになることもあります。
ただ、それまで積極的に出会いの場に行くこともなく、恋愛したい! 彼氏欲しい! みたいなタイプでもなく、身近な人に自然と好意を抱くような恋愛をしてきた人には、もしかしたら婚活のスピードに違和感があるのかもしれません。
帰りの電車で、さっちゃんとショウコが婚活のスピード感について話しています。(二人とも、あまりフットワークは軽くないと自覚している)
さっちゃん「婚活って、まずはたくさんの人と出会って、そこから絞っていくじゃない? 好きって気持ちが、そのスピードについていけないというか……
目の前のやらなきゃいけないことに手一杯で。メッセージ返すとか、今日はこの人と会う明日はあの人と会うとか、前のデートでどの服着たっけ、何話したっけとか、頭の中そんなことばっかり」
頑張って数をこなそうとすると、人と人との関わりなのに、ある種の作業のように感じてしまいますね。
舞台は南池袋公園のビアガーデン
このお話の舞台は南池袋のビアガーデン。実際に私が行ったことのあるところなんです♪
ビアガーデンというか、テラス席でお料理出てきてお酒飲み放題みたいな感じだったかな〜。
アクセスも良いし、オススメです!
ただ数年前に行ったきりなので、今のご時世でどのように営業しているかは公式HPやお店に問い合わせるなどでご確認ください。
就活、恋活、婚活、妊活、終活……いったいいつからこの世は「頑張って活動しないと乗り遅れる」ようになってしまったのか。
模範的であろうとするほど、全てのことを「頑張ろう」と思ってしまいます。
特に近年はSNS等の普及により、情報が簡単に手に入るようになりました。
そして周りの人の状況も、簡単に知ることができます。
たくさんの情報を集め、他人と比較し、「頑張る」ことをやめられない。
私がそれを最初に感じたのは、就活でした。
私は当時特にやりたい仕事もなく、就活も周りが始めたからなんとなく始めて、でも実際にやり始めたら「負けたくない」という思いも強く、ネットや人づてに多くの情報を入手し、たくさんの企業にエントリーシートを出しました。
目標なんて曖昧なままでした。続けていくうちに、自分がどんな企業に入りたいかもうっすらとわかってきましたが、ハッキリ言って「やるべきことを頑張っている自分」に満足していただけです。
そもそも「就職活動」とはなんのためにやるのか。
それは自分の将来のためであって、決して人と比較したり勝負するものではないはず。「こんな大手企業に受かった!」とか「もう何社から内定もらった!」とか……。
それでも私は……いや、私の周りも、どこか他人と張り合っていた人が多かった気がする。(ちなみにMARCH文系出身です。違う環境の就活はどんな感じなのかわかりません!)
そんな調子で、仕事でも常に周りと比較し、結果を出すことに一生懸命になり。
気付けばアラサー。周りは結婚ラッシュ!
「え、みんな仕事こんなに頑張りながら、恋愛も両立してたの!? すごいな!!」
と本気で驚いたものです。
そして模範的でありたい私は、婚活を始めることになります☆
そもそもなぜ結婚したいのかを自分自身に問うこともなく、ただ仲間を見つけて、頑張って活動していないと乗り遅れてしまう気がして。
評価が他人軸な人ほど、こんなふうに感じることがあるのかな。
そんなわけで、このお話では婚活クインテット! メンバーの中で一番真面目で優等生気質なショウコにこのセリフを語ってもらいました。
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