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合コンの「好きなタイプ」の答え、正直と無神経は紙一重【story7制作秘話】

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今回は第7話「空気読め ―RUI―」の制作秘話です。
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ストーリーの見どころ

第7話はルイ視点のお話です。見どころは
・合コンで「好きなタイプ」を言う時の答え
・正直と無神経は紙一重

ルイは落ち着いたお姉さんキャラで、頭が良くちょっと計算高いところもあるという設定です。
今回は合コンのお話ですが、ルイは自己紹介で好きなタイプを答える時に「その場にいる男性陣を誰一人否定しないこと」を探して言います。
しかしその合コン相手の中に、自分の思ったことを素直に言葉にする男性がいました。
「職場が男ばかりだから、女の世界は怖い。陰湿でドロドロしていそう」
ルイは化粧品会社で働いていて、同僚は女性が多い。
自分の職場を否定されたようで、気分を悪くしたルイが「私化粧品会社で働いてるって言いましたよね?」と言うと、いじめや嫌がらせなどはないのかと聞いてくる男性。
頭を使って計算で話をしている自分に対して、この男性の素直さが少し羨ましかったのかもしれない、というお話。


合コンで「好きなタイプ」を言う時の答え

合コンではまず初めに自己紹介をすることが多いですが、その時や、話が盛り上がってきた時に「好きな異性のタイプ」を言う機会、ありますよね?

あれって、本音を言っている人はどのくらいいるのだろうか……
私は正直、ほとんどの人が本音を言っていないと思う!(嘘をついているわけではない)

ルイがそれまで付き合った人は「自分より学歴が高い人」や「自分より収入が多い人」ばかり。
しかしルイは、その場の男性陣を観察し「清潔感のある人」と答えます。

男性陣も「ありきたりだけど、優しい人」とか「お酒好きだから、一緒に飲める人だと嬉しいかな〜」という無難なカードを切ってきます。さすがに「目が大きくて可愛い子!」とか「痩せてるけど巨乳!」とかは言いませんよね。それが本音だったとしても。笑
※ほぼ初対面のケースであって、仲良くなったら全然ありだと思います

もちろん嘘だとは思っていませんが、都合の悪いことは言わないってことじゃないかな!


正直と無神経は紙一重

自分が思ったことを言ったら、誰かを傷つけてしまったり
他人の顔色をうかがうあまり、何も言えなくなってしまったり

正直に生きるってすご〜く難しいんですよ。きっと。
素直な人は、強いなって思います。私はちょっと狡いところあるので、たぶんそんなに強くない。笑



私が一生懸命集めたExcelのデータが、「正直さ」というウイルスに蝕まれているようで、気分が悪かった。「嘘つき」と言われているようで、胸が苦しくなった。


このストーリーのお気に入りシーン。
(今気付いたけど、お気に入りのシーンや言葉ってどうしても最後のまとめのところからが多くなってしまう。笑)

考えて計算で喋っていると、感情が自分の言葉に乗っていなくて、なんだか嘘をついているようで苦しくなる時があるんですよね。
嘘といっても、誰かを騙したり貶めるような悪意のある嘘ではなく、ただその場を円滑に進めたいだけなんですけど。

合コンという初対面の男女の集まりで、ルイは自分が幹事ということもあり、空気を読んでみんなで楽しく話そうと意識していたのでしょう。もしかしたら、それができる自分に少し酔っていたのかもしれません。
しかしそこに「正直さ」でぶつかってくるちょっと空気の読めない人がいて、イラッとしたと同時に、空気を読んで嘘ばかりついている自分に気付いてしまったのです。

常に本音ダダ漏れではむしろ社会でやっていけないですが笑、常に周りを意識して作り物のようになってしまうのも、人間味がなくなってしまいますね。


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