メタバース絵本3話）大好きなおばあちゃん
むかしむかし月には宇宙人が住んでいました。
首には太い金のネックレスをぶら下げ、頭には魔法の帽子をかぶっていました。名前はチェケラッチョボーイ。
チェケラッチョボーイのおばあちゃんは、お母さんやお父さんには内緒でチェケラッチョボーイを色んな場所へ連れて行きました。
「外の世界にはたっくさん危ない事もあるけれど、お前の心が光を失わないように、自分の目で確かめたり、自分の身体で体験をするという事、自分以外の生き物に興味を持ったり、外に目を向ける事が大切なんだ。
お前が本当に好きなことや、大切に想えるものを見つけた時、きっとその訳がわかるよ。
見つけたら、誰にも【ソレ】を奪われないように守りなさい。
だれかが決めた何かに惑わされては、いけないよ。
大人になっても、ずっと心をキラキラさせるには【自分だけのソレ】を持っているかが鍵なんだ。」
チェケラッチョボーイのおばあちゃんは、そこら中にあるホゲボン（地球ではクレーターと呼ぶ穴）にチェケラッチョボーイが落っこちないように
手をしっかり握りながら移動しました。
その手は温かく柔らかくて、チェケラッチョボーイはそんなおばあちゃんが大好きでした。
チェケラッチョボーイ辞典
・ホゲボン・・・地球ではクレーターと呼ぶ穴の事。深さが９キロもある。
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