
文化住宅の話
文化住宅とは
こんにちは
皆さん、文化住宅って聞いたことありますか?
1言で文化住宅と言っても、その意味は2種類あるそうです
①大正中期以降に流行した洋風文化を取り入れた和洋折衷の住宅
(トトロに出てくるサツキとメイの家がそうですね)
こんなの
↓

②1階2階に同数部屋がある木造二階建てで、各部屋に小さなキッチンとトイレ、お風呂が備え付けられている大阪独特の住宅。
こんなの
↓

同じ文化住宅でも①はお洒落ですよね
でも私が子供時代に住んでいたのは②の文化住宅だった
お洒落とは無縁
周囲はこの文化住宅か平屋建ての公営住宅ばかりで、多くは6畳と4畳半という2部屋の間取りだった
そんな中で2DK(部屋が3つ)の間取りに住んでいた事が、ほんの少し自慢だった小さな頃の私 ←人間が小さい😂
現存する文化住宅が少ないのはなぜ?
築50年を越える文化住宅だけど、残存する住宅は少ない
高度成長期に多くの労働者の住居として建てられた文化住宅は、壁は薄くて基礎に昔のような太い木が使われているわけではなく、今の耐震基準には全く満たなかった
そんな文化住宅が1995年の阪神・淡路大震災に耐えれるわけもなく、多くの家屋は倒壊し沢山の方が犠牲になった
そんな理由で私の故郷は、公営住宅を全て取り壊しマンションを建てる大規模な街再生計画を実行した
GoogleMAPで見てみると、かつて私が住んでいた街の平屋建ては全てマンションに代わり、文化住宅郡は一戸建てへと変貌している
(この地域に住んでいた人たちは優先的にマンションへ入居できたらしい)
もう私が暮らした街は消えてしまった
少し寂しさを感じる