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パンプスの特徴・確認するポイントなど

こんにちは、巡です。

季節がグッと秋めいてきました。

靴屋さんには秋色のパンプスが並ぶ時期になりましたね~!

パンプスと一括りにしてますが、様々なデザインがあります。
ヒールの高低はもちろんのこと、ビジネス•エレガント•カジュアル…いろんな場面で使えるオシャレアイテムです!


今日は、パンプスを選ぶ際の注意点を解説していきたいと思います!


パンプスの特徴

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こちらはオーソドックスな黒プレーンパンプスで、お仕事用、冠婚葬祭にも使える一般的なパンプスです。

ちなみにこれは牛革で、底は合成底で出来ています。

パンプスは、甲周りの被りが浅めなので、足を包む部分が少ないという特徴があります。

その形の特徴から、靴の幅と踵の部分でしか、足をささえることができません。

ヒールの傾斜がありますので、ピッタリめに選んだつもりでも、どうしても前滑りを起こしやすく踵が安定しづらいですね。

黒ではなくても、きれいなカラーのパンプスや、甲の飾りが素敵なデザインのパンプスなど、色々な種類があり、目移りしますが、靴というのは洋服と違って、デザインや表示サイズだけでは選べない難しいポイントも押さえないといけません。

パンプスでは、他にどんな注意点があるでしょうか?

この靴を例に見てみます。

つま先の長さ

パンプスのつま先の長さに注目したことはありますか?

美しいパンプスが欲しいと思ったら、つま先の長さが重要です。
(と巡は思っている)

つま先の長さ??というとわかりづらいかも。

靴の前部分、接地面の長さと書くとわかりやすいでしょうか?

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↑このマークした部分です。

ほんの少しの違いなのですが、この部分が足よりも長すぎると少々歩きづらく、見た目もあまり上品ではない気がします。横からのシルエットの見た目の問題です。

(ちなみにこの靴も、少し長い気がしてます・・・)

この靴でいうなら、屈曲の部分、指の付け根の部分が、もう少し前だと良い気がするなーと思いました。

足を入れてみたときに、足裏のカーブが合わないかな?と感じたら、この『パンプスの前部分が長い』という可能性があります。

靴の曲がる位置が、足の曲がる位置より後ろにあるかもしれません。

このような感じで足裏が合わないという違和感は、たとえ痛みが無くても、かかとが脱げなくても、長時間履いていると中足骨あたりが痛くなりやすいですので、試履きの感覚をあなどらないようにしましょう。


靴の脇につく皺

パンプスを履いて歩けは、靴が動きますので必ずシワは入ります。

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まず、そんなに気にしなくていいシワはこんな感じです↑

ここには、歩く時のヨレというか、たわみが発生します。

かかとが脱げずに収まっていれば、ここが曲がるのでシワがつきます。

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↑このように入るシワ、これは靴に足を入れて姿見で確認できます。

多少は仕方ない部分ではありますが、深く長い大きなシワが入る場合は要注意です。

これは、靴の先に足が入りすぎている、足の趾の付け根あたりの屈曲位置が靴よりも前すぎると発生しやすいです。

お店で靴選びの際、新しい状態でもよくわかるシワです。

このようなシワが入ると、長時間の使用はとても難しいかと判断してよいです。

履けるけれども、趾の付け根が痛くなる、ヒールだこが出来てしまう、爪が痛くなる、趾に力が入りすぎるなどトラブルが出やすいです。


これは中敷きの滑り止めを確認している動画です。
指を滑らせてみるのですが、簡単にするする~とは滑りません。

見た目には普通の革に見えますが、滑り止めが施してある合成皮革です。

パンプスは傾斜による前滑りが起こりやすいので、このように滑り止め加工の施してある中敷を使用してる靴があります。

上手にフィットすれば問題ないのですが、少しでもゆるみがあると、この滑り止めが爪の痛みの原因になる事があります。

滑り止めがストッキングに効果を発揮するのですが、緩みがあると足だけは前に動こうとします。その足はストッキングに止められてしまうので、ひどく締め付けられます。これによる巻き爪が多いです。

滑り止めに関しては見た目ではわかりませんし、必ずしもダメではないのですが、逆効果という事があるので注意が必要です。


パンプスを美しく履く

パンプス選びはとてもとても難しいですが、美しく履きたいですよね!

上に挙げた以外にも、上手に履きこなすポイントがありますのでご参考になさってください。

①サイズ選びを妥協しない
一番重要なのは『ゆったりめ・大きめ・幅が広い』というワードに騙されない事です。
パンプスは足を支える面が少ないので、いかにピタッとフィットさせるかがカギになってきます。踵が脱げるなどは完全にアウトです。
足長が合っているのに小指が当たる・幅がきついなど感じたらサイズを大きいものに変えるよりも、他のデザインに変えてみましょう。サイズの問題ではなく、形の相性が悪い可能性が高いです。サイズを上げるのは踵がぴったりしててつま先に捨て寸が無い場合だけです。
その場合でもしっかり履き心地・歩き心地を確認しましょう。

②ヒールの高さを慎重に選ぶ
ついつい、きれいなかっこよさを求めて高いヒールを探してしまう・・・という方もいらっしゃると思いますが、ヒールが高ければ高いほど、不自然に姿勢になりますし、足がとても疲れます。

ハイヒールを少しでも履きたい、そんな時に気をつけるのは土踏まずなどの足裏のフィット感です。先ほどの写真でも足裏の感覚がとても大切だと話しました。

足裏がフィットするというのは土踏まずの感触、踵のフィット感です。この足裏のフィット感が合うとヒールが高めでも安定感が増します。ヒールの重心のぐらつきは作り手の技術という側面もあるのですが、歩いてみるとわかりやすいです。

足のフィット感に問題無ければ、自分の歩き姿勢が無理ないかを姿見で確認してみましょう。膝が曲がりすぎたり腰が曲がってしまったり、変な姿勢になるのは無理をしてる証拠です。全身が疲れますし、そもそも美しくありません。


③足音を聞いてみる

サイズが合ってるのかをもう少し深く確認するには、靴音を良く聞く事です。

ズルズルと引きずる様な音や、カーン カーンと大きな音が出るのは足に合っていないかもしれません。


靴音に関しては他の靴にも同じように考えてOKです。
足に合っていないと、靴が足から離れてしまったり、足の動きがおかしくなることもあるので、靴音が変な音になります。


とても難しいからこそしっかり選ぼう


パンプスを履くポイントをいくつかお伝えしましたが、本当にパンプス選びは難しいです。

デザインだけで選んでしまうと、なかなかフィットしません。

ヒールの高さ、足へのフィット感によく注意して、少しづつ慣らしていきましょう。

良いものに出会えると、ファッションとしてもとても楽しめます。

足に合うものが見つかるまで、いろいろ試してみてくださいね~!

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

今後ともよろしくお願いいたします~!


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