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私の分岐点


やってみて気づく


小学生の頃は、NPICエレンシアサッカークラブという男子チームと、レジーナという女子チームに所属していました。

女子のチームは週に2.3回ほどしか練習がないので、男子チームを中心に活動していて、平日は21時まで練習、土日は県外へ遠征へ行き、小学生の割にはハードな生活を送っていました。

いやいや、1人だけ試合前集中し過ぎ。

サッカーすることは好きだけど、女の子1人で男子の中でやるのがすごく嫌で、練習に行きたくありませんでした。

お腹痛いー。とか頭痛いー。って嘘をついてたけど、仮病ってバレていたので親に無理矢理連れ出されていました。

もうサッカー嫌ーー!やめるーー!と嘆いていたなー。



私の小学校は田舎町の小さな小学校だから、周りに本気で運動している子は少なく、スポーツ関係で言ったら男子に負けることはありませんでした。

なので、小学校で誰よりも足が早かった私は、
サッカーをやめて陸上やる!
と親に言い、小学校四年生の時に地域の陸上クラブに入りました。

でも、陸上の大会に出ても結果は3位とか4位。

足が早いと勘違いをしていたことにここで気づきました。

練習も直線を走ってばっかりで面白くないし、大会出ても1位取れないし、、

やーーーめよ!

すぐ飽きてサッカーに戻りました。笑
以上、約3ヶ月くらいの陸上生活の話でした。


サッカーは上手くなろうと練習して努力できるのに、陸上ではそれができなかった。
自分はサッカーが好きなことにここで初めて気がつきました。

そこからはサッカーを辞めて他の競技をしたいと思うことは一度もありませんでした。

なんでもやってみなきゃわからないものです。
(今思えば陸上も真面目にやって、足を早くしておけばよかったなと後悔🥲)



奇跡の閃き


小学校6年生の時、中学のチームをどうしようか悩んでいました。
中学生は女の子の強いチームに行きたかった。
でも、長野には女子のチームの数が少ないし、本気でやりたい子もあまり多くいませんでした。

中には中学から県外のチームに家族ごと引っ越して行っている子もいたので、自分も県外行きたいなーって思っていたけど、どこのクラブも寮もないし、現実的では無いため断念。

男子チームで進路を決める面談が設けられていて、そろそろ決断をしなきゃ行けない時、お風呂の中で考え込んでいたら、


え、、長野パルセイロレディースあるじゃん!!

と閃いちゃいました。


コーチに「パルセイロ行ってみたいです」と伝えたらすぐに連絡をしてくれて、「まずは練習参加にきてくれ。」


ということで行くことになった。




小学六年生が大人のチームに練習体験に行く の巻


この時のパルセイロレディースは確か、でしこリーグ2部に所属。

ちょうど元女子日本代表選手であり、アンダーカテゴリーの監督をしていた本田美登里さんが新監督として就任し、これから長野を強くし、盛り上げようとしている時だった。

そんなことも知らない私。
怖いものなんて何もなく、緊張もせずごく平然と練習参加に向かっていました。


もちろん体格、スピード感、技術は敵うものなどなく、
強いて言えば1回、良いターンをして褒められたくらい。笑


流石に小学生の私でも
なんて場違いなところに来てしまったんだろうと思いました。


レディースの選手たちも、なんで小学生?きたの・・?
みたいな顔だったな(そりゃそう😂)


家に帰って、全然ダメだったよーって親に話して、
もう、近くの女の子チームに入ろうと考えていました。


しかし、クラブからの連絡はyes
「来れる日来ていいよー。週末は練習試合やるので来てください」


えーーーーーーーーー!


この日から私はパルセイロレディースの選手たちと練習をさせてもらえることになりました。

そしてタイミングよくパルセイロ女子中高生チームが創られたので、シュヴェスター加入。

レディースチームとの2種登録をさせてもらい、学校が終わったら、16時〜18時のレディースの練習に行き、18時〜はシュヴェスターの練習。

中学生の私は身長も小さくてカリッカリ。

サッカーの知識なんてものもなく、美登里さんに1から指導してもらいました。

子供のサッカーと大人のサッカーの大きな違いは基本的な戦術の理解。

もちろん、つい最近まで楽しく思うままにサッカーをしていた私にはそんなことわかるはずがありません。
なので他の選手がカバーしてくれたり、特に守備はみんなの声によって動かされていました。

こんな感じ(操り人形状態)



ゴールキーパーの池さんもサイドハーフにいる私に的確に守備の指示を試合中ずっと出してくれていました。

当時の様子を一番よく知っている池さん😅🫶


大人になった今、当時の自分のことを思い出すと、レディース選手からしたらすごく迷惑な存在だったなと。笑

でも、自分にとったら最高の環境でした。
選手たちのプレーを見て、学んで、真似をしてみたり、
敵わないことの方が多かったけど、でも全部が負けているわけじゃなく通用する部分もありました。
毎日必死で、それでも追いつかなかったけど、すごく刺激的で普通じゃ体験させてもらえない生活を毎日送らせてもらっていました。

ひとり控えめなラインダンス




中学3年生、リーグデビューする の巻


長野のサッカーをより盛り上げるため”長野Uスタジアム”という大きなスタジアムができた。
(スタジアムが理由でトップチームが昇格できない年もあり、それも理由の一つなのかな。)

パルセイロレディースは新スタジアムでのなでしこ2部リーグ開幕の試合を控えていて、前日練習は特別許可をもらいスタジアムでの練習でした。

いつものように、試合に向けて練習し
「ボードに明日のメンバーが貼ってあるから確認するように」
と監督が言って、全体の練習が終了。

試合に出ることなど絶対にないので、ボードを確認せず、1番の下っ端の私はいつものように後片付けをしていた。

その時、1人の選手が
「めぐメンバー入ってるよ。ボード見て」
と、言いにきた。

え、、、、?

見に行ったらボードに私の名前が書かれていていた。

新スタジアムでホーム開幕戦。
大切な試合なのにも関わらず、自分がメンバーに入っていることに不安と緊張で心臓がバクバク、パニック状態。
中学生には抱えきれない責任感でした。


迎えた試合当日。

ラスト5分くらいで呼ばれ、
緊張で水を飲むのを忘れ、喉からっからで出場。

頭真っ白でよく覚えていないけど、ボールはほぼ触れていないのにピッチにいる選手たちに怒られたことは鮮明に覚えています。笑



決して華やかなデビュ戦ではありませんでしたが、自分にとったら初めてみた景色、初めての経験でした。

ピッチに立つと見える景色が全然違った。
何よりもサポーターの声がズシンズシンと心臓に響いた。
スタジアム一体となって戦っていることが感じられた。

全然ピッチに立てるような状態じゃなかったのに、本田さんが私にそんな貴重な経験をさせくれました。

本田さんからのメッセージなんだと思います。


”もっと上手くなってここにふさわしい選手になりたい”

そう思いました。


そして、パルセイロレディースは徐々に強くなり、2015年に2部優勝。
日本代表に入るくらいのメンバーが揃っていました。

上手な選手たちと練習はできるけど、周りに圧倒されてばかり。

色々考え、監督と相談し、高校は県外の常盤木学園へ行くことにしました。
この高校を選んだ理由は、卒業生がパルセイロレディースにたくさんいたから。

”私もこうなりたい”

そう思い、覚悟を決めた高校3年間。(これもnoteにしたいな💭)

様々な経験をさせてもらい、
卒業後は一選手としてパルセイロに加入することができました。



だから今がある


一時期サッカーが嫌いになって陸上に行ったけど、サッカーの方が楽しいことに気づけて、夢中になれた。

大人のチームに行きたいことに対して、誰も反対してこなかった。

パルセイロに行って美登里さんに出会えた。
きっと普通は小学生の体験生なんて受け入れてくれないだろうけど、監督が美登里さんだったから受け入れてくれた気がする。
そして色んな経験をさせてもらって、多くのことを学ばせてもらった。

近くに目標となるような選手たちがいて、一緒にプレーできて、
その大きな背中を見て、自分もこうなりたい!と必死に追いかけた。

先輩たちみたいになりたいと思って、常盤木に行くことにした。

そして選手として長野に加入


今思えば、サッカー選手として大きな分岐点となったところは、パルセイロに体験に行ったことだったなと。

怖いもの知らずで、大人の選手たち相手でもできると勘違いしていて、痛い目を見た。
でもその結果、いろんな人たちに出会えて、たくさんの経験ができて、たくさんのことを感じられて、夢に向かって無我夢中で走り出せた。

出会えた人たちのおかげで今がある。
色んな面で恵まれていました。


人生、選択の連続だけどその時自分がとった行動も、出来事も、出会った人たちもきっと意味があるのかもしれないって思ったら、どんな瞬間も大切にしていきたい。



新たな一歩

そして今回、私は海外へ行くという選択をした。

怪我による度重なる長期の離脱。
それでも変わらずに応援してくれている人たちがいて、そばで支えてくれる仲間や家族がいました。
そんな人たちに1回でもピッチに立つ姿を見せることが自分の中でのモチベーションで、どんな時もやり続けられました。

正直、ピッチには立てれずに終わってしまうかもと思っていました。
でも2025−26シーズンの前期戦でなんとか出場でき、Uスタでゴールもできた。

みんなが来た時、泣きそうだった


やっとプレーしている姿を見せることができたことに正直ホッとしました。


そして、”今のこのサッカーできる時間を大切にしたい” と思った。


長野は高卒からずっと所属していてとっても居心地が良いけど、いつも通りの生活に何か物足りなさを感じていました。

毎年、「何もできなかった〜。」
と一瞬のように過ぎ去っていく1年。

だったら新たな環境に身を置き、更なる成長のために思いっきり新たな一歩を踏み出したいと思いました。

怪我をしていた時は「復帰できればラッキー」って思っていただけなのに、こうやってまた新たにやりたいことを見つけられた。
挑戦できることに感謝です!!

この選択をしたことによりこの先どうなるのか自分でもわかりません!笑
それもまた楽しみです。


皆さん、お楽しみに✌🏻



まずはやってみる


人生、選択の連続でどっちがいいんだろうとか悩む時があるけど、たまに直感が働き、

”今だ!これだ!”

っていう時、皆さんありません?

そういう時って案外自分の直感って合っている気がする。


サッカーしている時もあるんです。
今だ!って時はゴールのコースが光って見える時があって、
そういう時は100%決められるんです。(これまた不思議)

それと一緒!

(それはなんかちょっと違う気がするけど….。うん、まあいっか🧏🏻‍♀️)



そんな感じで、最後のまとめかた迷子中ですが
私が言いたいことは、直感でもなんでも自分がやりたいって思ったことは、まずはやってみる!

私は迷った時、やってみることを選択するようにしてる。
なぜならやらないで後悔するより、ずっといいから。
それで失敗もたくさんあるけど、それもまた自分の糧になる。


自分の決めたことに正解も不正解もないしそのあとどうするかが大切。
私が今回この選択をしたことを活かせるかどうかは自分次第だし、
このチャンスを掴めるかも日々の積み重ね次第。

多くのことを吸収して色んな面で成長できるように、サッカーも、日々の生活もチャレンジすることを恐れず過ごしていきたいです!

これは宮崎旅行でやった”積み石”
5人の願いが積み重なっています。
みんなの願いが叶いますように🌟
💞



カナダについて2週間目に突入🛫
やっと時差ぼけが治って来ました。
第一印象で大体みんなに「怖い」言われるからめちゃめちゃ笑顔で入ったけど、作戦成功したのかな?
とりあえず元気に楽しく過ごしています!
カナダに行くまでと、着いてからも色々あったので、そんな話を次回はしようかな…

see you next time🇨🇦👋🏻

お寿司食べたい

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