ドメインエキスパートPMとして気をつけていること
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ありがとうございます!
先日、Flyleさん主催のセミナーをオンラインで受講したのですが、その中で、「ドメインエキスパートPMって今後増えるかもね!」というお話があっり、聞きながら「おお!自分のことだ!」と思ってニヤついてました。
それを他にも同じセミナーを受講していたメンバーに見透かされていたようで、後から突っ込まれた田村です。
ドメインエキスパートからプロダクトマネージャーに転向した話は以下で触れたのですが、
今日は、ドメインエキスパートPMとして気をつけていることを書いていこうと思います。
プロダクトマネージャーとしてやっていること
まだちゃんとここに触れられていなかったのですが、書き出すとかなりの文量になってしまいそうなので、詳しくは徐々に書いていこうと思うのですが、現在、私が関わっているプロダクトにはざっくりとした棲み分けですが以下の登場人物がいます。(マネジメントレイヤーは除く)
PM
PO
PMO
エンジニア
UXデザイナー
UIデザイナー
ドメインエキスパート
この中で、私が担っているのが
プロダクトマネージャー
PO
この2つの役割です。
今は、専任でドメインエキスパート職の方にJOINいただいているので、私はその役割からは外れていますが、少し前まではそこも兼務していました。
なので、正確にはドメインエキスパートだったPMということになるのですが、周囲から見ればドメイン経験者であることには変わりありませんので、業界知識についてインプットしようと思ったら、色々と聞かれるのは当然のことです。
各所でいろいろなことを聞かれるわけなのですが、その際に気をつけていること/意識していることは以下のような感じです。
大前提として、ユーザー理解ってめっちゃ大事
と、気をつけていることに入る前に、そもそもプロダクトを作っていく上では、ユーザー理解は非常に重要だと考えています。
なので、この前提の上で色々書いていきます。
ドメイン理解に関する質問への回答
この部分で気をつけていることは、まず「1人で回答し切れるものとそうでないものの線引きをする」ということです。
私が10年経験してきた介護業界でのナレッジは、あくまでもその1社で培ったものです。
それが正解というわけでもなく、それしか答えがないというものでもありません。
なので、あくまでも一例であるということは伝えた上で、回答するようにしています。また、純粋に分からないところ(経験していないところ)はそれを伝えた上で、自分で調べたこととして回答するようにしています。
ただ、この「調べた上で回答する」も結構重要な部分で、そもそもドメインに理解がない人が調べるキーワードと、ドメインエキスパートだからこそ知っているキーワードには結構差分があります。
以下の記事内の「Q:ドメインエキスパートがいると何がいいのか?」の部分でも触れられていますが、業務内で使う言葉が特殊だからですね。
なので、検索時の調べ方も合わせて伝えるようにしています。
これも重要なナレッジになっています。
ユーザーに触れ合う機会を作る
やはり実際のユーザーさんと触れ合わないと、自分たちが誰のために、どんな課題を解決するためにプロダクトを作っているのか迷子になってしまうと思います。
なので、私の場合は、前職のつながりで見学を受け入れてもらえる介護事業所や、カスタマーサポート時代にやり取りさせていただいたユーザーの方とコミュニケーションを取る際など、積極的に他のメンバーにも声をかけて機会を作るようにしています。
直近では、半日から1日実際の現場に入らせてもらっての見学というスタイルも取り入れているのですが、やはり1時間会話しただけ、少しの間見学しただけだと見えてこないものも多いので、実際に体験してみることは重要だと考えています。
※もちろん、実際の介護実務は行いません
ユーザーが話す「課題」を掘り下げて翻訳する
これが一番力を入れていることかもしれないです。
例えば、「こんなことで困ってるから新しく機能作ってよ」とユーザーさんが発言していたとします。
その際、その言葉だけを聞いて「なるほどな〜」で終わってしまうと勿体無いなと。
ドメインエキスパートではないPMの方も当然のようにやられていると思いますが、本質的な課題がどこにあるのかをしっかりと掘り下げる必要があり、その際にドメインエキスパートだからこそ発揮できるのが「翻訳力」だと思っています。
「その機能があったら嬉しいのって、こんな時ですよね?」
「こういう場面で、このスピード感で、こんなことがしたいってことですよね?」
こんなイメージです。
この問いをすることで、実際欲しいと思われていた機能ではなく、別の解決したい課題が見えてくる。こういう活動がとても重要だと思っており、プロダクトマネージャーになったばかり、もしくはなっていかなったとしてもドメインエキスパートが実施できる部分だと思っています。
まとめ
と、こんな感じでドメインエキスパートPMとしてできることをチーム全体がユーザー理解を深めるという目的で動いています。
今後も、この辺りの動きは継続していきたいと思います。