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氷河期世代だからできたこともあった。
氷河期世代という言葉がトレンドに上がっている。
私もまさに氷河期世代。2000年に社会人になった。
かろうじて正社員になることはできたが、就職活動は決して順調ではなく、英語が活かせそう、海外と関われそうな多数の会社で面接受けたが採用されず。
真夏にリクルートスーツ着るのが嫌になり、一度就職活動から逃亡。
秋、涼しくなった頃「さすがにやばい」と焦りだし就職活動再開。ようやく内定が出たのは大学4年生の12月だった。
大学在学中にカナダ留学して英語しゃべれるようになり、意気揚々と帰国した後の就職活動だったので、人生ドン底に突き落とされた気分だった。
社会人になった後も転職を繰り返してきたので、綺麗な履歴書(経歴)を作ることはできなかった。
最近、なにかと可哀そうな対象で語られることの多い氷河期世代。
あれは皆が世知辛い今、世の中とか政府への不満をそらすため、あえて今さら氷河期世代にフォーカスをあてているんじゃないかと思うこともある。
かわいそうな対象者を作ることで、私はマシと思ってもらう作戦。
でも氷河期世代だからこそ、考えたこと、できたこともあるんじゃないだろうか。
例えば私の場合。
大学を出れば順調に就職できるかと思っていたができなかったので、会社なんて信用できないと思った。会社に依存しない働き方をしようと決めた。
社内営業して昇進するよりも、自分にスキルをつけてキャリアを作ることにした。
1社に固執しなかったので、20代で海外就職にチャレンジできた。
安定企業に所属できず、いろんな会社で仕事をしてきたので、どこでも仕事していける柔軟性と自信がついた。
などなど。
社会に出てからの25年で経験してきたことは、決して捨てたもんじゃないし、この世代だからこそ経験できたこともある。
もちろん氷河期世代とひとくくりにされても、それぞれ通ってきた道は違うので、考えたこと、経験してきたことは違うだろう。
社会の力でどうしようもなかったこともたくさんある。
でも世間に可哀そうと思われているから、被害者意識を持つだけの人生はやめにしたい。
これからも主体的に自分の人生を作っていきたいと思っている。