自ら問いを出せるチカラを育てる
子ども達が先生の言葉で傷ついている!という話を最近立て続けに聞きました。
例えば、子ども自身がアレルギーなどのハンデがある上で、学校に申請して配慮してもらっている事に対して、担任以外の先生が知らないで批判する事で子どもを傷つけてしまい子どもが傷ついたり。
ヤンチャな子どもに対して統率するために、先生が大声を出して威嚇するなど。
前者は子ども達一人一人をキチンと観察したり、その子の情報を事前に共有する事で、回避できたはずの案件。子ども目線で関わることが出来たら起きなかった事件だと思います。
後者は、大声を出して統率しなければ子ども達はいう事を聞かない。と、思っている、典型的な古い軍隊形式の教育論を振りかざす事例だと言えるかもしれません。
時代錯誤な過去の栄光を振りかざす幹部ポジションが未だに居る
5年ぐらい前に九州のある教育関係者(元校長先生)だった方にお会いする機会がありました。
その方のお話を聞いてビックリしました。
その方は当時学校崩壊していた高校に赴任され、窓ガラスがほぼ全滅している校内を、柔道黒帯というご自身のチカラで学生達を改心させた!と、当時の様々な武勇伝を嬉しそうにお話しされていました。
そして、更に驚いたのは、
「卒業式の御礼参りも私には誰も手を出さなかった」と、自慢されたのでした。
イエナプランの創始者「ペーターペーターセン」は、こんな事を言ってます。
「恐れや恐怖心からの良い行いは、本人にとっても、社会にとっても意味のないものである」
大声で子ども達を統制しなくても、子ども達には、対話を通して、自分の頭で考え、自分の中から問いが生まれるチカラを付けさせてあげることで、自分とは違う考えを持っている人と話し合うチカラを付けることができるのです。
子ども達にとっては、
何を言われたか?よりも
なんでその言葉なのか?を問えることができるチカラを身につけさせてあげましょう。
大声で統制しようとする先生
人気者になろうとする先生
子どもの機嫌を取る先生
色々なタイプの先生がいたとして、果たして、子どもに信頼される先生とは?どのような先生でしょうか?
きのくに子どもの村学園を立ち上げた堀校長はおっしゃいます。
飴と鞭は子ども達の心を遠ざける
大声で感情的に怒る先生も
子どものご機嫌を取る先生も
「大人の都合を押し付けて、自ら責任を取らない人だ!」
と、そして、それを子ども達はお見通しなのだそう。
子ども達は語彙が未熟なだけで、見抜くチカラはあるのです。
そのためにも対話力が全ての根源になる。
自分の頭で考え、問いを生み出すチカラを育てる事が急務です。
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