子ども達はお金が大好き?
先週の土日を使い、「親子向けイエナキャンプ」を開催しました。
テーマは「ホンモノから学ぶ!」
開催場所は、愛知県岡崎市にあるブドウ農家マルタ園さんのキャンプ場。
葡萄の葉が黄葉となって、とっても幻想的なキャンプとなりました。
そして、今回のキャンプのゴールは「子どものチカラを使い、ホンモノから、大人が共に生きるを学ぶ」でした。
子ども達は葡萄園の中を縦横無尽に走り回り、早速見つけてきたのが
「干し葡萄」
収穫されずに枝に残っていた葡萄が干からびて干し葡萄になっていたのです。
「食べれるのかな?」
「山羊に食べさせてみよう」
と、マルタ園で飼っている山羊さんに毒味させようとするも、失敗。
オーナーさんに「これ食べれるの?」と、聞きに行く子ども達。
食べれるとの情報を得、食べてみると結構美味かったようです。
すると、みんなで一斉に干し葡萄狩りが始まりました。
マルタ葡萄園は里山にあるので、紅葉真っ盛り!
私の住む奄美大島には紅葉がないので、久しぶりの紅葉に感動!
すると1人の子どもから、
「この干し葡萄売ろう!」
という提案が出たのです。
その提案はグループリーダーから「葡萄園のものだから売るのはどうかな?」と、指摘され、提案はあえなく却下。
このキャンプ、イエナプランの視点を取り入れた教育キャンプ。
ホンモノの自然から子ども達の興味関心を引き出し、探究学習、そして、催しに展開する流れです。
2つのチームに分かれていたのですが、どちらも催しの出し物がいまいち決まらない。なんだかやる気がない?盛り上がらない?
その原因は、干し葡萄にあったようです。
マルタ園のものであったとしても、オーナーさんと交渉すみ。
オーナーさんからは、「食べてもいいよ。とっても良いよ」の承諾済み。干し葡萄を刈る権利をいただいたようなもの。
なので、干し葡萄が気になって仕方がなかったのです。
イエナプランのハートと言われているワールドオリエンテーション。(以降WOと書きます)
つまり、探求学習です。
このWOをやる時にとでも大切な事があります。
それは、学びの対象がホンモノである事。そして、子ども達が前のめりになるような、「刺激」から始まる学びである事、なのです。
ホンモノの自然から刺激をもらい子ども達が前のめりになっている
そのWOの条件に干し葡萄はピッタリハマっていたのだと言う事なのです。
そして、子ども達がイマイチノリが悪かったもう一つの理由がありました。
それは、干し葡萄はみんなで見つけたのだけど、途中からリーダーの方でグループ分けをすることになり、2つのチームに分かれてしまったのです。
つまり、どちらかのチームが干し葡萄の権利を取り、どちらかのチームが干し葡萄の権利を取れなくなる。す
その事が子ども達にとっては一大事だったのです。
そして、遂に子ども達が勇気を振り絞って、グループリーダーに直談判。
その内容とは?
チームを一つにして欲しいこと
干し葡萄を売る許可を出して欲しいこと
この2つだったのです。
大人にとっては
大したことではないし、
大人にとっては
だからって、何も変わらない
だけど
だからこそ
相手が大人だからと、相手の言うことを鵜呑みにせず、自分たちがやりたいことに繋げるために、クリティカルに考え対話するチカラ
これを発揮した子どもたち。
グループリーダーにとって、
子ども達が発見した太陽の光を浴びて、干し葡萄になった葡萄
その葡萄で、お金を稼ぎたい!と、提案してきたのです。
日本の親は子どもへのお金の教育に悩む傾向があるのだそう。
私も子育て中に悩んだことの一つでもあります。
イエナプランでは、この問題をどう乗り切るのか?
前のめりになっている子ども達!
悩むグループリーダー
続く。