なくなった胸を見ておもふ
退院してきて2日目。
昨日までは、胸の傷の上あたりが痛かったけど、それも大胸筋が浮腫んでるからとのことで、日がたてばおさまるよ、と言われてた通り今日から痛くない。
それよかドレーンが入ってたところの方が痛くて
なかなか横向きに寝れなくて腰が…笑
お風呂の時とか着替えの時とか、マジマジ見て
不思議な感覚になるのには、まだまだ慣れない。
ぺっちゃんこになった胸を見ても何も感情は沸かない…
というよりは、何も感情が沸かないように
自分をコントロールしているような感じ。
何か感情を出してしまったら、いろいろ考えちゃいそうやから、無意識にそうしてるような…
予防的に両胸切除すると決めるまでは、乳がんのことよく知らない会社の同僚とかは
「乳がんのことばっかり予防しててももしかして次は胃がんになるかもしれんし、ガンになるって誰にでもその可能性があるわけやし…」
みたいな感じで、さらっと鋭い刃を向けてくる。
違うねん!
遺伝性乳がん卵巣がん症候群の意味も知らずに。
ガンになった人のその後の怖さも知らずに。
わたしは予防的に卵巣、両胸をとった。
でも、おっしゃる通り取らなかったとしても
次は婦人科系のガンじゃなく胃がんかもしれん。
でももし。
もしも、また乳がんになったら…
あの時、予防的に両胸取っておけば…
もし取ってたら2度目はならなかったのかな…
ってなる後悔は嫌やった。
そして、もし両胸も卵巣も取ったあげく
次、命を脅かされるような他のガンなったとしたら…
それはなってみないとわからんけど、やるべきことをやってて、それでも他のガンにかかった。
ということで、、、
自分の中で納得いかせれるんじゃないか…とか。
そしてまた他のがんに対してやれることをやるだけ。
両胸と卵巣をとった方が安全と言われてたのに
やらなくて後悔するほうが嫌やった。
だから、手術を受けた。
病気になってない人に、なんやかんや思われてもいい。
私の病気は私が一番よく知ってるし、治療を受けるのも私やし、生きるのも死んじゃうのも私なんやから。
わたしが後悔しない道を選ぶ。