インターネットメガファウナになりたい。
メガファウナという存在を知っていますか?古代に各地で生息していた生態系の頂点にあり、生態系の維持に寄与していた動物たちの総称です。
Twitter(現X)でこれを知った時に僕は思いました。
「あぁ、まさに僕はこれになりたいのだ。現代のメガファウナ。それもインターネット上に存在するメガファウナ、インターネットメガファウナに。」と。
6年ほど前、20代半ば目前の僕は調子に乗っていました。
「今なら何でも理解できる!自分なら何でもできるに違いない!」
第一次イキリ期
調子に乗る1年程前、僕はサイバーセキュリティの競技「Capture The Flag」のHarekazeというチームに入りました。入りましたといっても特に入るための実績を持っていたわけでもなく、ただTwitterで募集していたそれに乗っただけです。当時のチームの目論見としては「SECCONという大会の予選があり、それには人数制限がない。だから、大人数で殴り込めば勝てる。」というもので、実力がなくても誰でも入れた訳です。ちなみに決勝には出られませんでしたし、僕はパソコンを破壊しました。
その約半年後、僕は突然できるのではないかという気持ちになり、今まであまり手をつけていなかったPwn(別名Binary Exploit、サーバー上に配置されている実行ファイルの脆弱性をついて任意のコマンドを実行してフラグを手に入れる。)というジャンルの問題に挑戦しました。これがうまくいきました。うまくいってしまいました。
あ、ちなみにうまくいったから調子に乗ったというわけではないです。当時の僕からみるとCTF界隈の人たちは、あまりにも謙遜が過ぎていて、気に食わなかったので、実力がつく前から調子に乗ろうと思ってイキリ倒していました。
そのあとはチームでいい成績を残せるようになっていきました。僕もそれに少しは貢献できた自負があります。
こういうこともあって僕はこう思っています。
「調子に乗るなら最初から乗ったほうがいいな!」って。
「World Wide Webを再構築したい。」
CTFでの活躍もしくはイキリが功を奏したのか、僕はインターネットの特定の界隈ではそれなりに名を知られた存在になりました。Twitterのフォロワーもそこそこ増えて、なんか知らんやつから「できるようになりたいから、アドバイスが欲しい」というDMが来たりしますし、IT系の勉強会などに参加すると一方的に名前を知られていることもありました。
僕はもっといろんなことや大きなことに挑戦してみたいと思い、ある目標をSecHack365(NICT・総務省が主催する一年間のセキュリティハッカソン)でぶち上げました。それが「World Wide Webの再構築」です。
といってもみなさん当たり前にご存知の通り、この目標は現状叶っていません。当時考えていたこととしては以下のようになります。
「そもそも色んなものを一から作ってみたい。」ということの一環だった。
「権力が特定のところで集中して運営されている?」
「もっと安全なインターネットを目指せるのではないか?」
正直、本当に目を覆いたくなるぐらい幼稚な考えだったなと思えてしまう一方、考えの根幹は今なお引き継がれている気がします。
今でも、色んなものを一から作ってみて理解してみたいですし、権力や使用されるクラウドベンダーの偏り、表現の規制などは気になります。作って理解したい欲求に関しては最近だと「QUICプロトコルの実装」などで満たしています。
じゃあ一方の「権力やクラウドベンダーの偏り・表現規制」に関してはもう諦めたかというとそうではありません。
「インターネットメガファウナになりたい」
僕は僕自身が名乗っている「megumish」という存在を有名にしたいと考えています。そして、「megumish」のためのプラットフォームを作りたいと考えています。これを「World Wide Webの再構築」の目標の足掛かりとします。
つまるところ僕はインターネットにおいて巨大存在になりたいのです。しかも、その巨大存在を単に既存のプラットフォームに乗っかるインフルエンサー程度に留めるのではなく、新たな生態系をプラットフォームという形で作り出し、そこに君臨したいのです。これが僕のなりたい「インターネットメガファウナ」という存在です。
「それって結局、権力偏ってるじゃん!!」って思うじゃないですか?僕もそう思います。なので、僕は僕の野望を言い続けていって、他の人も好きに真似していって欲しいなと思います。もしくは巨大存在になった暁に打ち倒しても欲しいなと思います。どれだけ有名になっても一人の存在なんて軽いものです。軽い存在だからこそ、すぐ祭り上げられて、すぐ消えていく存在だからこそいいのです。そういうのがいっぱいあるのが僕の理想的な「World Wide Web」です。
第二次イキリ期へ
ここまで読んでくれた皆さんは「じゃあどうやってやるの?」と思うかもしれません。
正直、めちゃくちゃに未定です。いろいろやりたいことはあります。これが存外、平凡なせいで画面の前の皆さんは失望してしまうかもしれません。
歌を作って歌う
作った曲のMVを作る
イラストを描く
配信をする
雑多な文章(コンピュータにまつわるあれこれとか)を書く
などなどなんですが、「エンタメ方面での成功体験などないから自信がない」、「今までのスキル的に裏方に回った方がいい」とか色々思ってしまいますが、やります。僕はやります。
なぜなら僕はわかっているからです。
「調子に乗るなら最初から乗り続けたほうが格好良く最高だから。」と。