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自販機が環境を守る?異業種コラボの新たな挑戦

恵みの森づくりコンソーシアムの伊東です。
やっと秋らしい天気の日が増えてきましたね!今年の夏は本当に暑かったですね…
私はマイボトルに飲み物を入れて持ち歩いているのですが、今年の夏は暑すぎてマイボトルの中の飲み物がすぐになくなってしまい、外出中に自動販売機で飲み物を買い足すという機会が多かったように感じます。

今日はそんな自動販売機のお話しです。

自動販売機がCO2を食べる?!

アサヒ飲料株式会社は、2023年6月から「CO2を食べる自販機」の展開をスタートしました。通常、自動販売機は周辺の大気を吸い込み、それを利用して冷やしたり温めたりをしますが、この「CO2を食べる自動販売機」は特殊素材を使いCO2のみを吸収する仕組みとなっています。1台で最大20%のCO2排出量を削減でき、スギの木20本分のCO2吸収量に相当します。

道路のアスファルトへの活用

この「CO2を食べる自販機」で回収したCO2を活用した道路用材料を前田道路株式会社(本社 東京、社長 今泉保彦、以下 前田道路)と共同開発し、今年の5月下旬からアサヒ飲料の研究施設内の道路に活用する実証実験を開始しました。
道路の舗装に使用されるアスファルト混合物は、石粉や砂などを所定の割合で配合しています。今回の道路用材料には、石粉の代替品として自動販売機で吸収されたCO2吸収材を利用しています。一般的な石粉を使用した場合と比較して、道路面積1㎡あたり約0.9kgのCO2排出量を削減できることが分かりました。 
CO2吸収材の道路用材料としての適用性やそれを利用したアスファルト混合物の仕様規定への適合性を確認し室内検証を終了したため、実道への適用に向けて施工性や耐久性等を評価します。合わせてアスファルト混合物の製造方法の検討や環境負荷の低減度等を検証し、全国の約120万kmに渡ってネットワークされた道路の一部に適用した場合の効果も確認する予定です。


飲料メーカーが、普段私たちのに異常でよく見かける自販機を環境問題の解決に活用するという発想がとてもユニークで、今までにない影響力を持つ可能性がありますよね。こうした垣根を越えた異業種同士のコラボで環境に貢献する取り組みは、今までにない価値を生み出しそうですね!

【引用】
アサヒ飲料 https://www.asahiinryo.co.jp/company/newsrelease/2023/pick_0509.html
前田道路株式会社 https://ssl.maedaroad.co.jp


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