モーダルシフトでCO2削減と効率化を実現!—環境と輸送の未来へ
恵みの森づくりコンソーシアム広報の伊東です。
急に寒くなって体調など崩されていないでしょうか?
先日、私は寒くなってきたのでオンラインで秋服を購入しました。
この記事を読んでくださっている皆さんの中にも、オンラインショッピングをよくされる方はいらっしゃるのではないでしょうか?
オンラインショッピングは手軽に選べてすぐに家に届きますし、便利ですよね。一方で、【2024年問題】や輸送時に排出されるCO2の問題があります。そんな輸送の問題を解決するために「モーダルシフト」という取り組みが進んでいるのをご存知でしょうか?
今日は人員削減と環境負担の削減にも有効な「モーダルシフト」についてのお話しです。
日本における運輸CO2排出量は?
2018年度の日本における運輸部門のCO2排出量は、2億1,042万トンです。これを100%としたうち、2018年度のトラックのCO2排出量は、自家用トラックが16.4%(3,443万トン)、営業用トラックが20.2%(4,255万トン)であり、トラック全体で運輸部門の36.6%を占めています。
物流分野では、消費者のニーズが高まり、かつ多様化している中、小口輸送の頻度が増加しています。これを受けて、国土交通省は「物流総合効率化法」に基づき、複数の事業者が連携することで、流通業務の省エネルギー化と物流に伴う環境負荷の軽減を目指す物流効率化の取り組みを支援しています。
モーダルシフトとは?
モーダルシフトとは、輸送手段をCO2排出量の少ないものに転換することを指します。現在、トラックから鉄道や船舶へ切り替える動きが広がり、環境負荷を減らしながら輸送の効率化も図られています。大手メーカーが次々と採用しており、政府も補助金を提供して推進中です。
国土交通省のデータでは、1トンの荷物を1キロメートル運ぶ際、トラックに比べて鉄道で約9割、船舶で約8割のCO2削減が可能。また、2024年問題として注目されているトラック運転手不足の解決にも役立つと期待されています。
NX総合研究所の試算では、対応をとらなければ2030年度には輸送能力が需要に対して34%不足する可能性が指摘されています。地方から大消費地への輸送が困難になる懸念があり、これが地域経済にも影響を及ぼす可能性があります。国交省は、航空機の空きスペースを活用した輸送手段の多様化も目指しています。
モーダルシフトは、環境問題や輸送の課題を解決する鍵となる動きです。
日々の生活やビジネスの中で、輸送が関わる場面は多くあります。これからの時代、環境に優しい輸送手段を選ぶことが、私たち一人ひとりに求められる重要な選択になるのではないでしょうか。
参照:日本経済新聞 2024年10月20日
モーダルシフトとは CO2排出量の少ない輸送手段に転換
ASUENE MEDIA 2023年11月24日
トラック輸送業界のCO2排出削減策は?|物流分野の脱炭素化に向けて