カーボンフットプリントって?
こんにちは、恵みの森づくりコンソーシアム広報の伊東です。
梅雨明けが発表された地域も増えてきましたね。 ここ最近は毎日のように熱中症警戒アラートが発令されていて、アラートが出ない日がないくらい暑い日が続いています。
今回はそんな異常気象にも関係する【カーボンフットプリント】についてお話しします。
カーボンフットプリントとは?
私たちの消費経済活動にともなう環境負荷を定量化、いわば「見える化」したものです。その手法であるLCA(ライフサイクルアセスメント)は第34回勉強会(2023年3月15日実施)で取り上げたテーマです。そこでの学びをより「自分事」としてひきつけてみるとき、このカーボンフットプリントはきっと何か「ためになるかもしれない」ものになるのでしょう。
市民の日常生活からの排出量が全体の6割
温室効果ガスと聞くと、大きな工場からモクモクとガスが出ている情景を思い浮かべるかもしれませんが、実は私たち一人ひとりの日常生活で使われるガス・電気の使用に加えて、食べ物や製品を製造・運搬する過程でも多くの温室効果ガスを排出しています。これが国内の温室効果ガス排出量の6割を占めているのです。
暮らしの中でカーボンフットプリントを意識する
各都市のカーボンフットプリントの排出量と一人あたりの排出量が分かるサイトがあります。総合地球環境学研究所が作製したもので、以下のリンクから確認できます。
各地のカーボンフットプリント
各地域ごとのカーボンフットプリントを比較
岐阜県はご存じのように南北に長いですね。南北では生活環境にもだいぶ違いがあります。それをカーボンフットプリントから見るとどうなるのか。岐阜市と高山市の比較で見てみましょう。
一人あたりのカーボンフットプリントの詳細は以下の通りです。
表の見方ですが、黒ドットが日本平均値をあらわしています。
ブルーゾーンに黒ドットがあれば日本平均値より低い値ということ、逆にレッドゾーンにあれば高い!ということになります。
ガス・医療の部分が平均よりも上回っていることがわかります。
次に高山市を見てみましょう。市全体のカーボンフットプリントの量は岐阜市に比べて圧倒的に少ないことがわかります。
以下の詳細を見ると、高山市では極端に「他エネルギー(灯油など)」が多いことがわかります。寒い地域なので冬はストーブを使ったり農業を営む人も多いこともあってなのか、このカテゴリーの排出量が多いのかもしれません。
それぞれの生活環境によってカーボンフットプリントの「気にかけるところ」には違いがありますよね。「すべてを一挙に」というわけにはなかなかいかないところもありますから、まずは気負わずに、こんな「データを眺めること」から始めてみるのはどうでしょう。
現在、恵みの森づくりコンソーシアムとして「G-クレジットの森・応援パートナー」に登録することにしています。こちらでは、森林整備にかかわるとろこで大いに温室効果ガス削減への応援をしていきたいと思います。そして、いつもの暮らしではこのカーボンフットプリントを少しだけ気にかけてみませんか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?