不妊と片親コンプレックスの関係
不妊治療のことで、夫とまた喧嘩した。
話をただ聞いてほしい私と
答えを出したがる夫
不妊治療のことでは心底わかりあえるとは思っていない。
私は幼少期に両親が離婚をして母子家庭で育った。
特に小学生の頃はそのことがコンプレックスで周りにバレないように過ごしてきた。
父の日に描く似顔絵も、ひとりだけ描けずにボーッと過ごしたこともあった。
父親が居ないことにずっと劣等感を感じていた。
両親がいる、それが社会の普通だから。
今ではひとり親家庭も増えて昔よりも受け入れられ、それがマイノリティではなくなってきているけれど、私が小さい頃は違った。
クラスにはひとり。
学年でも2人しか居なかった。
私は少数派だった。
不妊治療の事で、なぜ自分はこんなに子どもにこだわるのかを考えてみた。
私は普通になりたいんだ、と思った。
結婚したら出産をする、それが普通とされているから。
小さい頃の片親コンプレックスが根付いていて、今はその気持ちが“子どもを産む”ということに結びついているのだと思った。
子どもは好きだし、夫との子どもはもちろんほしい。
でも、一番はみんなと同じになりたいのかもしれない。
だから、周りに子どもが出来ると焦るし、負けた気持ちになる。
なぜか劣等感に襲われる。
周りの妊娠を喜べない自分がとてつもなく嫌になる時もある。
だけど、その気持ちは消えない。
もし、子どもを持つことが出来なかったら、私はこの感情を次はどこへ持っていくのだろう。
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