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手を繋ぐ

久しぶりに夫と二人で外出しました。と、言ってもすぐ帰って来れる近所のお店。おちびも来るかしら?という思いでおちびに「お父さんとお母さんは行くけど」と言ったら
「家にいる」
と。近所だからすぐ帰ってくるんでしょ?ってかんじ。
夕方が近い時間。
夫と二人で時間があったら色々話したかった気がするのだけど、急にパッと二人になったら普通の会話です。そんなもんですよね。

夕食の材料とか、買って。なぜか?店内を二週しました。
「二週目なんだけど」
「そうやなあ」
夫が何を考えているのかは分かりません。けっこう買い物に時間をかける人でもありますので。
お会計を済ませて、家に向かいます。
「もう帰るんやなあ」
夫が言いました。
あっという間すぎる時間。

不意に、手を繋いでもらって。

三人で出掛けたら絶対私はおちびと手を繋いでるので、久しぶりに夫の手を触ったなと一瞬脳内を駆ける長い間の事を凝縮した映像。

「思ってたより涼しいね」
「本当だね、あ、見て。あの赤ちゃんもお外が涼しいからお散歩してるのかな」
ちょうど男性がまだ小さい赤ちゃんを抱っこして歩いていたのが微笑ましかったです。

マンションの階段を登り踊り場で空を見て小休憩。
「変わった雲があるよ」
夫が言うので見てみたら、暗い色の雲の中に、暗い色の積乱雲がポコンと浮かんでいるのが見えました。
「ほんとだ。ラピュタがあんなところに。なんてね」
「いや、意外とそうだったりして」
その暗い色の雲の下には明るい白い雲がたなびいていて、とても不思議。

家に帰るとおちびが出てきて、「おかえり、おかえり」と言いながら腕をパタパタさせて私のところに来てくれました。

日常の中の非日常。


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