もう一度、人の力を信じてみたくなった #soar応援
こちらの記事には、ウェブメディアsoarの3周年に向けて、soarメンバーやsoarライター・これまで記事に登場した方たちがsoarへの思いを綴ったコラムを掲載しています。
「#soar応援」キャンペーンのお誘いをいただいて、いろいろと昔のことを思い出した。
そのひとつが中学時代のことだった。
わたしは中学生のとき、ラジオが大好きだった。ちょうどその頃、家も学校もなんとなく楽しくなくて、どこか居場所がない感じがしていた。
加えて、わたしは、うまくしゃべれない子どもだった。音がつっかえてしまったり、最初の音が出づらかったり。
居場所のなさよりも、自分の頭に浮かんでいる言葉が、思うように声にならないこと。それが何より寂しかった。
そんなわたしは孤独だったけど、ひとりぼっちじゃなかった。
それは、ラジオがずっとそばにいてくれたからだった。
パーソナリティの話を聴いて笑ったり、お悩み相談をする同年代の話を聴いて力をもらったり。
ラジオを聴く時間は、わたしが唯一、生き生きできる時間だった。相談できる人はいなかったけれど、情報を届けてくれる存在がわたしを救ってくれた。
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おとなになった今、当時を振り返って、こう思う。
当時のわたしには「間接的な救い」が必要だったのだ、と。
相談をするには、エネルギーが必要だ。でも、本当に気持ちが落ちているときは、人と直接関わるほどの元気がないこともある。
そんなとき、頑張らなくても、元気じゃなくても、そっとそばにいてくれる存在がほしかった。
当時のわたしには、そんな存在がラジオだったのだと思う。
おとなになってから、ラジオは聴かなくなってしまったけれど、代わりに側にいてくれる存在を見つけられた。
それがWEBメディア「soar」だった。
soarは「人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていく」というコンセプトで、葛藤を抱える当事者や支え手の姿を丁寧に描くメディアだ。
soarが体現してくれたのは「人には“力”がある」ということだと思う。
病気や障害、LGBTなどの当事者の語りから、葛藤を抱えていたとしても、決して無力ではないと教えてもらった。
支え手の思いやアイディアに触れて、もう一度、人の力を信じてみたいと思った。
何より、読み手のわたし自身にも、力があると気づかせてくれた。
soarに綴られた一つひとつの物語に触れる中で、自分と重ねて、勇気や力をもらっていく。
人は誰かの語りに触れることで、回復することができる。
わたしの大切な人たちが困ったときには、それぞれに合うsoarの物語を贈ろうと思う。昔はあまり力になれなかったけれど、今はsoarがあるから大丈夫。
たとえ万能じゃなくても、誰しもが力を持っている。そう気づかせてくれたのがsoarだった。
ホームページを開くたびに新しい出会いがあるので、よかったら開いてみてほしいな。
soar(ソア)|人の持つ可能性が広がる瞬間を伝えていくメディアプロジェクト
そんなsoarが今日から「物語を贈る」取り組みを始めた。それは「あなたの毎日に、優しい回復の時間を」というコンセプトのハーブティーとストーリーブックのセット。(写真は記事より引用)
この取り組みを知った瞬間に、気になっていた友達に贈ろうと決めた。
ずっと心を寄せている友達が何人もいるのだけれど「大丈夫?」って声をかけられなかった。きっと「大丈夫」って返事をされると思ったから。
こうやって、あたたかなハーブティーと、回復の物語を届けられることが本当に嬉しい。
疎遠になった大切な友達に届けたら喜ばれるんじゃないかな。すぐ売り切れそうなので、ご興味ある方はお早めに。
お茶であなたの毎日に、優しい回復の時間を。「soar tea」が販売スタート! #soartea
また、soarは広告を載せずに、寄付でメディアを運営している。
こんなところにも、必要とする人にフラットな立場で、わかりやすく記事を届けるという強い意思が垣間見えるように思う。
soarが目指す世界に共感された方は、よかったら、寄付もどうぞ。
soarサポーターの詳細はこちらから
どうかsoarを通じて、多くの人たちがかけがえのない物語に出会えますように。
(わたしが過去に書いたコラムもよかったら、見てくださいな。)
“生きづらさ”もちゃんと見つめたい。だって私の大切なアイデンティティのひとつだから。親との関係に苦悩した子供時代を経て、菊川恵さんが気づいたこと
また、noteユーザーの方は、「#soar応援」キャンペーンにもぜひご参加ください!
soarでは、2018年12月22日に迎えるメディアオープン3周年に向けて、みなさんの応援の声を集め、より多くの人にsoarのことを知ってもらえる「#soar応援」キャンペーンを実施中!寄付での応援も受け付けています。詳細はこちらから。
「人の回復とは何か」を学ぶために使わせていただきます!