主役になれなくても、心躍る瞬間はつくれる
思い返してみると、主役になれない人生だったな、と思う。
子どもの頃から、なにか創ったり、表現したりすることが好きだった。
でも、絵の具づかいが絶望的に下手だったり、とにかく音痴でリズム感がなかったり、散々だった。
「好き」と「得意」はまったく別なのだ、と人生の割と早い段階で気づいてしまったように思う。
「大きくなったら、なにか変わるかな」
そう期待したものの、高校生や大学生になっても、自分が憧れるものには、ほとんど手が届かなかった。
それどころか、日々の生活を保つ